中国・習主席 コロナ“勝利宣言”…ピークアウトの北京「感染経験ない人は肩身狭い」(2023年1月4日)

中国・習主席 コロナ“勝利宣言”…ピークアウトの北京「感染経験ない人は肩身狭い」(2023年1月4日)

中国・習主席 コロナ“勝利宣言”…ピークアウトの北京「感染経験ない人は肩身狭い」(2023年1月4日)

 新型コロナの感染が拡大している中国が、感染者数などの発表を取りやめたことに対し、WHO(世界保健機関)が苦言を呈している。

■習主席 コロナとの戦いに“勝利宣言”

 中国・習近平国家主席:「同志たち、友人たち、皆さん、こんにちは」

 2022年最後の日に、中国の習主席が新年に向けた演説を行った。そこで口にしたのは…。

 習主席:「この上なく苦しい努力を経て、我々は前代未聞の困難と挑戦に勝利した。誰にとっても、たやすいことではなかった」

 新型コロナとの戦いについて、事実上の勝利宣言をしたのだ。

■緩和後の北京「ゴーストタウンのよう」

 1日、北京市内にある寺院は初詣の参拝客で混雑していた。

 3年間続いたゼロコロナ政策を先月上旬、緩和に向け、かじを切った中国政府。緩和の前と後でどう変わったのか。ANN中国総局の冨坂範明総局長に話を聞いた。

 冨坂総局長:「ゼロコロナ政策が緩和された後は、基本的には皆さん一気に感染した。北京の街から人が消えて、ゴーストタウンのようになった時期があった」

 その後、感染拡大が広がっていた北京市は、少しずつピークアウトし、街には人出が戻ってきたという。

■感染経験ない人に異変「肩身狭い」

 そして、街で知り合いに会うと、「ニーハオ」ではなく違う言葉があいさつのようになっているという。

 冨坂総局長:「皆さん会うと、『ヤンラマ?』って言うんですけど。『感染した?』っていうのを聞いていまして。聞かれたら『ヤンラ、ヤンラ』と言って『もうかかった」って」

 そして、こんな思いをすることもあるという。

 冨坂総局長:「食事とか誘って感染させたら悪いから、やめておくみたいな感じで。感染していないほうが肩身が狭い。そういった状況が生まれています」

 そんな中国では先月25日、感染者数の公式発表を取りやめた。

 その中国に対し、WHOの担当者は先月30日、新型コロナの入院患者などのデータを定期的に共有するよう、中国側に要請したと発表したという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年1月4日放送分より)
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