【今季最強寒波】各地で今シーズン一番の積雪 救急搬送に影響 痛ましいケースも…(2022年12月26日)

【今季最強寒波】各地で今シーズン一番の積雪 救急搬送に影響 痛ましいケースも…(2022年12月26日)

【今季最強寒波】各地で今シーズン一番の積雪 救急搬送に影響 痛ましいケースも…(2022年12月26日)

 寒波の影響で、北日本や東日本の各地で今シーズン一番の積雪となっています。一時停電して孤立状態にあった新潟県の集落では、救急搬送ができない事態になっていました。

 26日も寒波は居座っています。車にうず高く雪が積もる新潟県湯沢町。人々は黙々と除雪に追われています。

 今季、最強となった“クリスマス寒波”。26日も日本海側や山間部では雪が続いています。北日本から東日本の各地で今シーズン一番の積雪となっています。平年の3倍以上の雪が積もっている所も多く、なだれや落雪の危険度が高まっています。

 今シーズン一番の積雪となった群馬県みなかみ。25日夜から雪が降り、26日午前4時ごろ、除雪を行いましたが、朝方には積雪です。

 藤原スキー場経営企画部・高草木徳行主任:「(オープン)1週間前になっても土面が見えている状態。降ってもらわないと(オープンの)見込みが立たない」

 みなかみにあるスキー場。22日、ゲレンデはうっすら土が見え、24日のオープンを諦めました。ところが24日、急に雪が降り出し、急きょ、オープンしました。

 藤原スキー場経営企画部・高草木徳行主任:「24日がすごかった。車のボディーカラーが見えないくらい積もっている」

 一方、被害を受けた地域も多くあります。一時、最大で1万9000戸が停電した北海道紋別市。25日午後2時半すぎに停電はほぼ解消したものの、通行止めも相次いでいます。男性は蓄えた食糧で“停電”を乗り切りました。

 住民:「普段から蓄えて、町に買いに行くんだって遠いでしょ」

 ただ、痛ましいケースもありました。

 目撃した人:「(救急)車両入れなかったんですよ。もう倒木で…」

 救急搬送に支障があったケースも分かりました。

 新潟県村上市。25日夜に一時停電し、孤立した小揚集落です。

 住民:「携帯が使えなくなって行政にも連絡がつかない。孤立したんだなと改めて実感した」

 一夜明け、痛々しい爪痕を目の当たりにしました。例年とは違う、ざらついていて重たい雪でビニールを張っていない状態のビニールハウスは、それでも骨組みがくずれてしまいました。

 さらに痛ましいケースも分かりました。今回の停電は電線が切れてしまったことが原因とされています。私たちが確認しただけでも、倒木が十数本ありました。集落では25日、50代男性が急病で亡くなりました。24日の昼食後に体調が急変。家族は119番通報しましたが、道路は倒木した状況です。救急搬送に支障があった様子を近所の人が見ていました。

 近所の人:「車両入れなかったんですよ、倒木で」

 通常なら20分から30分で来る緊急車両。なんとか徒歩で救急隊員が駆け付けたのは、通報から1時間半が経ったころです。

 近所の人:「救急隊員が7、8人来て、担架みたいなので。途中までずっと(歩いて)いって、(途中から)トラクターで担架みたいなのを引っ張っていった。そこからまた救急車までは消防隊の人が引っ張っていったみたい」

 保健師:「ごめんください、役場の保健所です」

 26日、市役所の保健師が集落を回り、住民に異状がないか確認する姿がありました。

 保健師:「体は今は調子は悪くないですかね?」
 住民:「徐々に…疲れている」

 今も混乱が続く地域もあります。

 停電が起きた北海道紋別市。公衆の温浴施設では、停電に備え対応に追われていました。

 市民の湯くつろぎ湯処紋太の湯・田中勝彦さん:「電気が止まると、1階の主浴槽のお湯がすべてこの地下に落ちてきます」

 仮に深夜、再び停電が起きた場合、ポンプなどの設備が水没する恐れがあることから、毎日お湯を抜いて帰らなければなりません。

 市民の湯くつろぎ湯処紋太の湯・田中勝彦さん:「水道代・ガス代が6倍、7倍になる。早く停電の完全復旧、期待しております」

 食料品売り場では、ある物の欠品が相次いでいました。冷凍食品の方には商品が棚の中には入っていません。アイス売り場も棚の中には商品は全く入っていません。停電で冷凍食品などが溶けたため、廃棄したそうです。

 気になるのは週末の空模様です。29日から30日にかけ、再び冬型が強まって、強い寒気が襲来する予報です。人々は、備えを始めています。

 買い物客:「カイロ。ないと困る。1個か2個あったけど、また(停電に)なるかもしれない」「電池買いました。また(停電に)なる不安はある」

 同じく紋別市内にあるホームセンター。大きな段ボールを抱えた人が相次いでいます。一体、何を買ったのでしょうか。

 購入した客:「電気のいらないストーブ。電源を取らないで火が付く」

 停電に備え、電気のいらないストーブが人気となっていました。

 購入した客:「きのう行っても(店に)なかった。きょう入ると聞いたものですから、先ほど行った」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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