「空き巣」年末年始に急増 最新“驚き手口”…SNS投稿で“家バレ” 事前リサーチも(2022年12月23日)
帰省や旅行で家を留守にすることが多くなる年末年始。注意しなくてはいけないのが、「空き巣」です。専門家によりますと、犯人はSNSで情報を集めているということです。最新の手口を取材しました。
■防カメ4台“無力化”…計50万円分被害
犯行直後の荒らされた店内。防犯カメラは、驚きの手口を捉えていました。
店主:「それピッキングしたのが映っているんですか」
捜査員(警察):「あのね、カメラが隠されちゃっている」
店主:「えっ?」
捜査員(警察):「カメラに布をかぶされちゃってる」
オート・エース 渋谷陽代表取締役:「40万円現金が盗まれるって。40万円の利益を上げるって、大変なんですよね。やっぱり、怒りしかないですよね」
被害に遭ったのは、神奈川県小田原市にある自動車販売店。18日午後10時ごろ、クオカード10万円分と現金およそ40万円がレジごと盗まれました。
犯行当時、店の外には4台、店の中にも1台の防犯カメラがありました。
しかし、映像を確認してみると、4台のカメラのうちの1つに突然、謎の光が映り込みます。その直後、カメラが縦に揺れ始め、視界が真っ白になりました。その正体は…。
渋谷代表取締役:「実際に掛けられた布が、これなんですよ、雑巾。ちょっとしたオイル拭いたりするのに、ここに置いてあって。これがこうやって掛かってたんです」
死角から雑巾で視界を塞がれてしまった防犯カメラ。まだ3台のカメラが残っていますが、布がかぶせられておよそ1分。防犯カメラの映像が次々と消えてしまいました。
渋谷代表取締役:「ちょうど布を掛けられた防犯カメラが、ここを映してるので。ここの入り口とブレーカーですね。ただ、僕も外にこんなブレーカーがあったの知らなかったんですよね」
店主さえ場所を知らなかったブレーカーを切り、防犯カメラの電源を落とすという計画的な犯行。警備員が駆け付けるまでのわずか7分の間にすべては終わっていました。
■SNSに注意 投稿内容から“家バレ”
取材で見えてきた用意周到な手口。帰省や旅行で家を留守にすることが多いこれからの季節に、注意すべきなのは「SNS」です。
日本防犯学校 梅本正行学長:「最近の新しい手口というのは、SNSに出ている情報から、その人の住まいだとか、そういったところまで特定して。そして、例えば『今、帰省中』ですとか、『友達とハワイに来ています』とか、こんな情報を出そうものなら、(犯人が)そこへ入ってくる」
実際にSNSを確認してみると、帰省や旅行の予定を公開しているものが、かなりたくさんあります。中には、行き先や家を空ける期間を公言してしまっているものもあります。
SNSから:「きょうから約2週間、ドイツ、イギリス旅行に行ってきます」「24日(土)~1月10日の間、帰省します」
梅本学長:「こんなブランドバッグを持っているよとか、こういう高級な物がうちにはありますとか。そういったものをさらけ出してしまうと、そこから(犯人は)その人のSNSを徹底的に分析してくるんですよ」
犯人は、ターゲットを絞り込むと、SNSに投稿した行きつけの店や「電車が止まった」などの投稿から、利用している路線を絞り込み、ターゲットの家を割り出します。
中には、家の鍵の画像から合鍵を作って侵入されたというケースもあったといいます。
梅本学長:「まずは自分の中で、もう家の情報というのは、外に出ているだろうなと思ったほうがいいんです」
■住人の“生活リズム・間取り”メモ
去年、愛知県警が公開した、窃盗グループから押収した「メモ」です。
メモには「夫 50代、出勤時間9時30分」「妻 50代、出勤9時30分(パート)」などと、狙った家の家族構成や生活パターンが記されています。
さらに、別のメモには、部屋の間取りや金品の在処まで細かく記されていました。
梅本学長:「そこの家の情報を集約して、いっぱいリサーチして集めて。その情報を売っている、やからがいるのは確かです」
(「グッド!モーニング」2022年12月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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