【異変】「コロナに効果」で“レモン奪い合い” 感染拡大の中国で悪質デマ拡散(2022年12月22日)

【異変】「コロナに効果」で“レモン奪い合い” 感染拡大の中国で悪質デマ拡散(2022年12月22日)

【異変】「コロナに効果」で“レモン奪い合い” 感染拡大の中国で悪質デマ拡散(2022年12月22日)

 ゼロコロナの撤回後、感染が急拡大する中国で異変です。新型コロナにレモンが効くという噂が拡大。人々がレモンを奪い合う事態に発展しています。

 今度の“デマ”はレモンです。中国で次から次へと沸き起こる、新型コロナにまつわる“デマ”。今、新型コロナにレモンが効くという噂が拡大。つい最近まで1箱およ3800円だったレモンが、倍のおよそ7600円になりました。「モモの缶詰がコロナの症状を和らげる」など、様々なデマが飛び交う背景には、ゼロコロナ撤回からの“感染の急拡大”があるとみられます。

 北京市民:「とても心配しています。マンションから降りてもいないのに感染する人がいるんです」「地方の医療設備は北京ほど進んでいない可能性があります。地方の家族に薬を送りました」

 そんな中国で増えているというのが“青空点滴”。病院に入りきらない患者でしょうか、中国湖北省では人々が屋外で点滴を受けています。ちなみに、湖北省の12月の平均最低気温は2℃です。中国のSNSに投稿された動画では、病院は満員。ベッドが足りないのでしょう、集中治療室では患者が床に寝かされています。

 さらに、火葬場では遺灰を受け取るための順番待ちの列が…。撮影者は116番目だそうです。しかし、中国政府の発表は7日のゼロコロナ政策の撤回以降、死者は合わせて7人のみです。21日も22日も死者ゼロなんです。一体、どういうことなんでしょうか。

 ロックダウンなど、厳格なゼロコロナ政策を撤回した中国。規制が大幅に緩和され、重慶市などでは感染していても無症状者や軽症者は会社に出勤可能にするなど、外出が許されました。北京でも、ゼロコロナ撤回後も街はガラガラでしたが…。感染は拡大していても自己申告なため、隔離期間はあってないようなもので、症状が改善した人が自分の判断で外出しているというのです。

 ANN中国総局・李志善記者:「中国政府の発表は一日に新規感染者数は2000から3000人ですが、知人など周囲の人が次々と感染しています。実感としては、感染はもっと急速に拡大していると感じています。また、発熱外来を取材すると若い人からお年寄りまで多くの人が…火葬場でも連日、霊柩(れいきゅう)車が列を作っています」

 上海の病院で医師として7年働いている友成さん。「ゼロコロナ政策から180度変わった」と話します。

 上海の病院で7年働く友成暁子医師:「感染者がスクリーニングされていないので、感染していても自由に出歩けますし、感染していても、むしろ『出勤して下さい』というような状況なので、感染コントロールが院内でも付かなくなってきます」

 病院のスタッフも7割が感染していると言います。

 上海の病院で7年働く友成暁子医師:「政府からは医療者は感染してても出勤可能と通達が来ているが、やはり症状ある状態で出勤させられないので、7割のスタッフは出勤できない」

 ゼロコロナ政策で徹底的なロックダウンを行ったのに対し、今度は感染していても社会生活を行うように促しているというのです。

 CNNの司会者:「中国政府が発表する死者数は少ないですが、葬儀関係事業は急増しているようです」

 記者:「『忙しいですか』とコロナ関係の職員に聞くと『とっても忙しい』と言っていました。『死者はたくさん出ているんですか』『はい、毎日です』『これはコロナですか』『そうです、基礎疾患のある人たちです』」

 22日、中国政府が発表した21日の新規感染者数は2966人で、死亡者はゼロ人です。ゼロコロナ撤廃からの死者は合わせて7人。これは一体、どういうことなんでしょうか。

 ANN中国総局・李志善記者:「中国政府は基礎疾患のある感染者が亡くなっても、コロナによる死亡とはカウントしていないんです。例えば、心臓に疾患がある人がコロナで悪化して心筋梗塞(こうそく)で亡くなっても、コロナでの死亡ではないとしています」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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