日銀“異次元緩和”転換…“住宅ローン借り換え”アクセス殺到でサーバーダウン(2022年12月22日)

日銀“異次元緩和”転換…“住宅ローン借り換え”アクセス殺到でサーバーダウン(2022年12月22日)

日銀“異次元緩和”転換…“住宅ローン借り換え”アクセス殺到でサーバーダウン(2022年12月22日)

 日銀による事実上の利上げ表明の余波が広がっています。住宅ローンの借り換えサービスに客からのアクセスが殺到し、一時、サーバーがダウンする事態が起きていました。

■突然“方針転換”日銀の異次元緩和

 日本銀行・黒田東彦総裁:「緩和的な金融環境を維持しつつ、市場機能の改善を図り、長短金利操作の運用について、一部見直すことを決定しました」

 突然の方針転換となった、日銀の異次元緩和。長期金利の変動幅の上限を、これまでの0.25%から0.5%程度に引き上げることを決めたのです。

■今のうちに「固定」にすべき?

 「事実上の利上げ」表明から一夜、生活への影響も…。

 住宅ローンの比較サービスを提供している会社では一時、サーバーがダウンするほど、問い合わせが殺到しているといいます。

 住宅ローン比較サービス「モゲチェック」・塩澤崇取締役:「日銀が金利0.25%を0.5%まで引き上げる発表があったと。これが変動金利にどういった影響があるのか、その見通しを教えて下さいと、そういった声も多く頂いています」

 アクセスが殺到したのは、住宅ローンの借り換えに関する問い合わせです。

 「変動金利を利用しているが、今のうちに固定金利に変えたほうがよいのか?」という相談もあるといいます。

 塩澤取締役:「今回、日銀施策ですけれども、この長期金利の上昇を認めるというものですので、長期金利が上がると、恐らく来年1月も固定金利が上がっていく可能性は十分ある」

 すぐには上がらないとされる変動金利の利用者も、不安を隠せないようです。

 「変動金利」利用者(40代):「住宅ローンを組んでいると、6カ月ごとに金利の通知が来る。そこは必ず見るようにしていますので。やはり、いくら払っているのかというのは、しっかり把握しておかないと。気付いたら、すごい金利になっていましたということがないように、しっかり見ていきたいなと思っています」

 銀行の担当者は、次のように話します。

 新生銀行 住宅ローン部長・来海秀行さん:「今回、大きな政策の変更であったことは事実ですので。金利上昇を想定した時に、固定金利が良いのか、変動金利が良いのか、色々な情報を得て考える機会にして頂くといいのではないか」

■ワイン店“円高還元セール”検討

 一方、久々の円高に歓迎ムードなのが、海外から直接輸入した商品を扱うワイン専門店です。

 ヴィノスやまざき・保坂清仁さん:「急なものだったので、驚いてはいます。ただ、非常に明るい話題の一つだと感じています」

 この1年、原材料費と輸送コストの上昇、そして、円安というトリプルパンチに頭を抱えていましたが、今回の円高の動きについては…。

 保坂さん:「非常に、うれしく思っています。もちろん、これが安定することが、一番重要だと思うんですが、よりお客様にお買い得な値段でお届けできるように努めて参ります」

 そして、早くも“円高還元セール”を検討しているといいます。

 保坂さん:「クリスマスは、ワインやシャンパンを飲まれる方も非常に多いと思います。通常価格5000円でご案内させて頂いているものを3500円など。あとは、おまとめ買いも、もう少しお安くということも検討させて頂いております」

■“円高”に悲しみの声…「少し残念」

 円高を喜ぶ声があれば、悲しみの声も…。来日したばかりの外国人観光客からは…。

 オーストラリアからの観光客:「ちょっと悔しいです。(円高で)交換できる円が減るから。でも旅行だから、使う必要があれば使うつもりです」

 20日、オーストラリアからやってきたカップル。お目当てのブランド品を購入したといいますが…。

 オーストラリアからの観光客:「(Q.ティファニーですか。日本で買った?)オーストラリアと同じ値段だったけど、先週だったら、もっと安かったです。少し残念です。日本で買えば思い出になるから、思い出のためですね」

 今後、さらなる金融緩和の修正について、日銀の黒田総裁は「今のところ考えていない」としています。

(「グッド!モーニング」2022年12月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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