「アンナミラーズ」復活 “ファンの声”決め手…3時間完売“元カリスマ店員”の姿も(2022年12月22日)

「アンナミラーズ」復活 “ファンの声”決め手…3時間完売“元カリスマ店員”の姿も(2022年12月22日)

「アンナミラーズ」復活 “ファンの声”決め手…3時間完売“元カリスマ店員”の姿も(2022年12月22日)

 今年8月、およそ50年の歴史に幕を下ろした「アンナミラーズ」が、早くも帰ってきました。開店前から長蛇の列が途切れることなく、わずか3時間で商品が完売するなど、大きな反響を呼んでいます。

■閉店から“わずか3カ月” 期間限定で復活

 アメリカのレストランチェーン「アンナミラーズ」です。開店直前には、行列は40人近くまで膨れ上がりました。

 30代:「復活すると聞いて、絶対食べたいと思って来ました。すごく思い入れのあるお店です」

 50代:「品川の最後の時に行けなかったので、絶対に食べたいなと思って来た。会社を休んで」「(Q.会社にはなんと?)ちょっと用事で」

 1973年、東京・南青山に日本1号店をオープンしたアンナミラーズ。アメリカの家庭料理を再現したメニューと可愛らしい制服を着た女性店員の接客が評判を呼び人気店になりました。

 しかし、今年8月。品川にあった国内唯一の店舗が閉店。最後の瞬間には、多くのファンが拍手を送り、別れを惜しみました。

 あれからわずか3カ月。アンナミラーズが、期間限定で復活を遂げたのです。

■元カリスマ店員も驚き「また食べられるとは」

 開店を待つ行列のなかには、以前取材した女性の姿もありました。

 20年ほど前にアンナミラーズで働いていた村上綾歌さんです。かつて「カリスマウエイトレス」として雑誌に特集され、“日本一かわいいアンナミラーズの天使”として話題になりました。歴史に幕を閉じたその日にも、客として訪れた彼女を取材していました。

 今月21日は、オープンの1時間ほど前に来て、先頭に並んでいました。

 村上さん:「ちょっと張り切りすぎました。こんなに早く、また食べられると思わなかったので、すごくうれしい」

 ショーケースにずらりと並んだ焼きパイ。中でも人気の定番メニューは、サワーチェリーの酸味が効いたチェリーパイに、シナモンがアクセントのアップルパイです。

 早速、購入した村上さんは笑顔です。

 村上さん:「スイートポテトパイを2つと、チェリーパイとアップルパイ。すごくうれしいです。早く食べたい」

■3時間で“完売” 最後の客「楽しみに帰る」

 その後も客は途切れることはなく、記念に写真を撮る人も相次ぎました。そして午後1時前、わずか3時間足らずで、残り2つとなりました。

 その最後のパイを見つめる男性。悩んでいるのか、一歩、後ずさり。そこへ、女性が現れ、一瞬の隙をついて女性が2つ購入しました。これをもって、完売となりました。

 最後の客(50代):「(Q.男性と見つめ合う時間が…)先に、すっと行かせて頂きました。楽しみに帰ろうと思ってます」

■再開発で撤退…再出店の決め手は“ファンの声”

 品川駅前の再開発を受け、撤退を余儀なくされたアンナミラーズ。しかし、閉店間際には、連日ファンが押し寄せ運営側は、その人気の高さを改めて実感したといいます。

 今回、短期間で再出店を決めたのも、ファンの声が後押しとなりました。

 「アンナミラーズ」井村屋フードサービス部・鼎正教さん:「随分と、お客さんからの問い合わせがあって。リアルの店舗をすぐ出してくれという状況です。ちょうどクリスマスの時期にも重なりますので、じゃあ出店しようと」

■「青春だった」元カリスマ店員 同僚と感激

 一方その頃、元カリスマ店員の村上さんは、かつての同僚「いずみさん」と念願のパイを味わっていました。

 村上さん:「このチェリー味、アンミラです」

 18歳の時から2年間、毎日のように働き、青春そのものだったという村上さん。大切な友人と出会えたのも、アンナミラーズでした。

 村上さん:「ファーストネームで呼び合って、ファミリーみたいな」

 いずみさん:「いつまでも会ってくれるから、すごくパワーをもらうし、いつも助けられてます」

 村上さん:「私にとって、いずみさんがカリスマ店員です」

 その後は、美術大学を経て、イラストレーターとしても活躍。今でも、好きな絵を描き続けているそうです。

 そんな村上さんが、番組のためにイラストを描いてくれました。

 今回のお店の前で、制服に身を包んだ2人のウエイトレスが商品を手にとり微笑んでいます。それは、まるで当時の村上さんと、いずみさんがタイムスリップしてきたかのようでした。

 村上さん:「ほんとに青春。その時にしかできなかった経験があったなと思います。働いていて青春だったけど、今の私にとっては追い掛ける存在。ずっとあってほしい存在だから、追っ掛ける存在です」

(「グッド!モーニング」2022年12月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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