中国で感染拡大「100万人死亡予測」“薬不足”日本の薬局で大量購入も(2022年12月21日)

中国で感染拡大「100万人死亡予測」“薬不足”日本の薬局で大量購入も(2022年12月21日)

中国で感染拡大「100万人死亡予測」“薬不足”日本の薬局で大量購入も(2022年12月21日)

 ゼロコロナ政策を撤回した中国で感染が急拡大しています。今後100万人近くが死亡する可能性があるという予想が出るなど不安が高まるなか、その影響が日本にも及んでいました。

 中国人が多く住む池袋では今、日本の薬が売れているといいます。こちらの中国人女性が薬局で買ったのは、風邪薬や喉の薬です。

 中国人留学生(22):「中国人なので家族のために薬を買って中国に送ります。(中国で)薬を購入できるか心配していて、念のためです」「(Q.全部でいくら購入した?)2万5000円」

 女性は薬局を2軒回っておよそ20個の風邪薬などを購入したそうです。

 中国人留学生(22):「最近中国人は、私みたいな人は多いかなと思います。さっきも、お店の中に中国人がいて、薬をいっぱい買いました」

 中国人客が多くの風邪薬などを購入するため、個数制限をする店もあります。

 中国人女性:「(Q.何個欲しかった?)200(個)です。けどないですよ。2個まで」

 中国では、ゼロコロナ撤回で規制が緩和され感染拡大が懸念されています。そのため、風邪薬などの買い占めが起き品不足に。そこで元々、人気だった日本の薬が注目されているというのです。

 中国のSNSから:「日本の薬を初めて飲んだ時、まさに“神薬”だった。効き目が早い。日本の薬には胃を守る成分が加わっている」

 今、中国で何が起きているのでしょうか。感染拡大が原因かは分かりませんが、北京の火葬場では車が行列になっています。また、発熱外来には多くの人が…。

 中国政府はゼロコロナ政策の撤回以降、死者数を0人としてきましたが、19日に2人の死亡を発表、20日も5人の死亡を発表しました。21日の発表では死亡0人でしたが、重症者が20日より53人増えました。感染拡大に人々は、まだまだ気を抜いてはいません。

 そんななか、重慶市政府がこんな通知を出しました。

 重慶市人民政府:「無症状と軽症は通常の出勤が可能」

 感染していても会社に出勤とは。厳格だったゼロコロナ政策とのあまりの差に批判の声も。

 中国のSNSから:「病気なのに休ませてあげない。こんなゆがんだ政策を出してくれて光栄だね」

 陽性でも出勤可能にしたのは、病院や政府機関でも感染者が相次ぎ、陰性の職員だけでは社会機能の維持が困難な状況になっているからだとみられます。

 アメリカのCNNはこう報じています。

 CNN:「中国が準備不足のままゼロコロナ政策を突如として打ち切ったことで100万人近い死者が出る可能性があるとする予想が発表された」

 中国のSNSでは、このままでは全員感染してしまうという意味で「ゼロコロナからフルコロナ(全員陽性)」や「陰性者がゼロのゼロコロナ」とも言われています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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