「立ち往生」解消も帰宅まで丸2日 5歳と6歳の子ども抱え極寒車内に(2022年12月21日)
19日から続いた新潟県の立ち往生はおよそ一日半ぶりに解消されたものの、朝から長い渋滞の列ができました。昼ごろには立ち往生が解消した国道で再びトラブルが発生です。身動きが取れなった車が路上に放置されるなど、混乱が続いていました。
つかの間差した日差し。道は凍り、さらに危険な状況です。ベテランカメラマンも足を取られるほど固く凍った雪。長岡市内の住宅地。消雪パイプが故障し、除雪ができない状況です。交通整理を行うのは地元住民です。
地元の人:「普通だったら警察呼んでやればいいけど、電話しても来ないから。今忙しくて」
人々は、雪かきに追われます。
実に38年ぶりとなった新潟県長岡市の大雪。立ち往生や深刻な渋滞で最大33キロが通行止めとなった新潟県内の国道。21日朝、すべて解除されました。夜通し物資を運ぶ自衛隊員。人々も助け合いながら、凍える夜を乗り切りました。
立ち往生に巻き込まれた運転手:「後ろのドライバーにパンもらった。おいしいなんてもんじゃなかった」
ただ、混乱はまだ続きます。国道17号が通る長岡市の映像では21日午前11時の時点で、まだ車が滞留しているのが分かります。除雪車が先頭を走っているため、後続車に規制が掛かっている状況は続きます。
いまだ身動きが取れないトラック。国道を避け、まだ除雪が追い付かない住宅街でスタック。レッカーを待っていました。
スタックした運転手:「(道の)選択の失敗です。見事にはまった」
危険と隣り合わせでもある“雪国の渋滞”。幼い子どもを抱え、巻き込まれた家族に出会いました。
2日間立ち往生した永井さん:「早く帰りたい。とにかく帰って温まりたい、それだけ」
立ち往生の取材中に出会った永井さん。夫と6歳と5歳の子ども4人で移動中に渋滞に巻き込まれました。
2日間立ち往生した永井さん:「まだ小千谷なので、魚沼まで帰らないといけないので、まだ全然ある。距離的には」
一家は、長岡市の病院から自宅のある魚沼市へ帰る途中で渋滞に巻き込まれました。通常なら1時間の道のり。実に、ほぼ丸2日の46時間かかりました。
2日間立ち往生した永井さん:「雪がすごかったので、出なければ良かったけど、子どもの病院に行かなければいけなかった」
魚沼市の自宅を出発したのは、19日の朝8時半ごろ。長岡市にある掛かり付けの子どもの病院へ向かいます。診察が終わり、昼ごろ病院を出発。午後には立ち往生に巻き込まれます。身動きが取れず、その日は4人で車中泊。取材班と出会ったのは、自宅を出て36時間経った辺りの20日午後8時ごろ。スーパーへ徒歩で買い出しに来ていました。
2日間立ち往生した永井さん:「夜まで何も食べられなくて『おなかすいた』と子どもたちが。もう無理だな、きょうも車中泊かなと」
この交差点からスーパーまでは1.6キロ。徒歩20分の距離。ここに行くのに車で15時間かかったそうです。
取材スタッフとのSNSでのやりとり:「ベイシアまでたどり着いていません。信号のとこで動けなくなってるトラックがいて、またしばらく動けなさそうです…」
食事は、途中のスーパーやコンビニで買ったお菓子。幸いスマートフォンは車内で充電することができました。21日深夜0時ごろ、少しずつ車が動き出します。午前5時ごろ、ようやくスムーズに車が流れ出します。結局、自宅に着いたのは午前6時ごろ。自宅を出発してから実に46時間の長い長い道のり。まず風呂で温まったそうです。
2日間立ち往生した永井さん:「(Q.着いてから子どもの様子は?)元気は元気。とにかく頭もかゆかったんでスッキリして、子どもたちもスッキリしたみたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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