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“10億円詐欺”のウラに「六本木人脈」・・・家族ぐるみで不正受給 逃亡した容疑者の素顔【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月7日)
家族ぐるみでおよそ10億円に上る「持続化給付金」をだまし取ったとされる事件。うその給付金の申請者が増えた背景に、“六本木人脈”と呼ばれる東京・六本木の飲食店を舞台にしたグループの存在がありました。
■豪邸とポルシェ・・・部活でキャプテン
持続化給付金の詐欺としては、過去最大規模となる10億円近くを不正受給したとされる事件。
先月30日、詐欺の疑いで逮捕されたのは、三重県津市の谷口梨恵容疑者(45)と長男の大祈容疑者(22)、そして事件当時、未成年だった次男(19)の息子2人です。
おととし、個人事業主を装い、持続化給付金300万円をだまし取った疑いが持たれています。
その主犯格とみられるのが、逮捕された谷口理恵容疑者の元夫で、2人の息子の父親である谷口光弘容疑者(47)です。
一家は、どのような生活をしていたのでしょうか。以前に住んでいたという、三重県松阪市の自宅へ向かいました。
近所の人によりますと、一家は3、4カ月前に引っ越していったといいます。庭は雑草が生い茂り、荒れた状態となっています。
この豪邸を中古で購入し、20年ほど前から暮らしていたという谷口一家。
近隣住民:「奥さんは普通の方ですよ。普通の田舎の主婦の方みたいな」「(Q.派手な感じは?)全然ないです」「(Q.お子様たちは?)6人いるんです」「(家族)仲良いなと思いましたね。夏になると、バーベキューしてた。たまにワーワー騒いでやっとったで」
父親の光弘容疑者の暮らしぶりについて、聞きました。
近隣住民:「旦那さん(光弘容疑者)会社経営していて。こんな大きなおうちに住んで。良い車に乗ってさ。真っ赤なポルシェ乗ってた。すごいお金持ちなんだと思って」
近隣住民によると、光弘容疑者は、ポルシェなど高級外車を乗り回していて、派手な暮らしぶりをしている印象だったといいます。
取材を進めると、学生時代の光弘容疑者を知る人物に話を聞くことができました。
高校の同級生:「(性格は)明るい方かなと思います。人気者というか活発な方だと思うので」「(Q.目立っていた?)目立っているような雰囲気はありました」「(Q.どう受け止めた?)正直、僕としては信じられないです」
中高の同級生:「(中学時代)クラス委員をしていたり。陸上で足速く、(陸上部の)キャプテンやっていた」
中学時代から足が速く、地元では一目置かれており、陸上部のキャプテンも務めていたという光弘容疑者。成績も良く、スポーツ万能だったため、学校でも“ヒーローのような存在”だったといいます。
■知人明かす素顔“金に執着”
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「大学受験に絶対通ると言われていたのが、失敗したんですね」
こう話すのは、光弘容疑者が20代のころに働いていたバーのマスターです。
合格確実と言われていた東京の名門大学に落ち、進学塾に通いながら、浪人生活を送るなか、光弘容疑者は突然、ある目標を掲げたといいます。
谷口光弘容疑者:「東京でホストになる」
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「若いうちは、色々経験したほうが良いから。水商売を覚えておいたほうが良いから。良かったら、あしたからうちの店に入らないか」「(Q.仕事ぶりは?)真面目でしたね。遅刻してこないし。物覚えも良いですし」
接客も上手く、勉強熱心だった光弘容疑者。女性客にも、人気があったといいます。
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「2年ぐらい、うちの店にいたんですけども。その後、違うバーに行って。その後、レストランバーに行って、料理の勉強をして。4年後には、お店出してましたから」
24歳ごろには、自身のショットバー「サンタムール」をオープンしたといいます。
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「そこもよく繁盛してました。その辺から、欲が出てきたんだと思いますよ。洋風居酒屋、これも違う場所に建てて、そこもよく(客が)入ってました。その時ぐらいに、宅建免許、一発で合格した」
本業の傍ら、不動産業への進出も狙い、国家試験にも一発で合格したといいます。
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「もうエリートコースですよ。車を買いかえるスピードも早かった」
国産の高級車から始まり、高級外車などを何台も早いペースで乗りかえていたといいます。
一方で、プライベートでは家庭的な一面もあったといいます。
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「確か、バーベキューで、子どもが小さいから、一番上の子が小学生でずらっと6人。お前1人で連れてきたんかって言ったら、1人で6人を子守してましたからね。子煩悩でしたね」
また、同じ時期に親交があった男性は、次のように話します。
谷口光弘容疑者と親交があった男性:「事業を成功している人には、常に付いて、情報聞いたりとか。そういうのは、賢かった」
事業をしていたこともあり、幅広い人脈で情報収集をしていたということです。しかし・・・。
谷口光弘容疑者と親交があった男性:「雑誌の本のやつで失敗したんちゃうかな」「(Q.出版業でつまずいた感じ?)(出版業)あれは何年かで、辞めたやろうな。まぁ、失敗したんやろうな」
事業に失敗したとみられる光弘容疑者。数年前までは、バーのマスターにも年賀状が届いていましたが、今は連絡は取れないといいます。
谷口光弘容疑者が働いていたバーのマスター:「家族ぐるみでやってたって、それはね、胸が痛いですよ」
さらに取材を進めると、指名手配中の光弘容疑者の父親が、取材に応じてくれました。
谷口光弘容疑者の父親:「(光弘容疑者と)最後に話したのは、3年前くらい。その時には、石油を掘るとか、油田の開発事業をするようなことを言っていた。やっぱり、親としては、子どもを信じたい。自分の子が悪いことをしているかもしれないけど、信じたい。ただそれだけ」
■逃亡先のジャカルタ・・・緊急取材
元妻や息子2人が逮捕されるなか、インドネシアに逃亡したとされる主犯格の光弘容疑者を徹底追跡しました。
人口世界第4位のインドネシア。日本からも、リゾート地バリ島などに多くの観光客が訪れています。
そのジャカルタで光弘容疑者は、石油採掘会社を経営しているとされています。その会社が入っているというビルを訪れてみました。
案内表示板を見てみると、光弘容疑者の会社があるという12階のフロアには、会社名がありません。
12階に上がってみると、会社の表示がありません。会社はありますが、光弘容疑者の会社とは違う名前です。
ビルの関係者によると、光弘容疑者の会社は、今も部屋を借りている状態で、契約は来年2月まで残っているといいます。
このビルの警備関係者に話を聞きました。
ビルの警備責任者:「(Q.2019年からここのテナントになったが?)多数の企業が入っているので、分かりません」「(Q.日本の企業はないですか?)ありません。韓国、インドと中国だけ」
ビルの近くで20年以上露店を営む男性は、次のように話します。
ビル近くで20年以上露店を営む男性:「(Q.この人、見たことありませんか?)いいえ、ありません。日本人はよく通るけど、知っている人はいません」
近くの日本料理店では・・・。
日本料理店のスタッフ:「(Q.この人、見たことありませんか?)見たことありません。日本人のお客さん多いから、見覚えありません」
現地の日本人にも話を聞きました。
現地に住む日本人:「見たことありませんね」
光弘容疑者につながる、有力な手掛かりを得ることはできませんでした。
■家族4人で共謀 給付金詐欺の手口
家族ぐるみでどのような手口で、犯行に及んだのでしょうか。
(1)全国各地でセミナー開催
捜査関係者によると、光弘容疑者は2年前、「コロナの持続化給付金」に関するセミナーを開催していました。
谷口光弘容疑者:「国の制度には抜け穴がある。名前と簡単な書類を用意すれば、すぐにお金がおりる」
参加者から「先生」と呼ばれていたという光弘容疑者。言葉巧みに、給付金の申請者を募り、手続きを代行。報酬として、一人最大数十万円を受け取っていたといいます。
(2)家族で役割分担
指名手配中の父親・光弘容疑者は、東京・港区にあるマンションを拠点に、息子2人に手伝いをさせ、虚偽申請の準備をさせたといいます。
元妻の梨恵容疑者と長男の大祈容疑者は、メールで申請の手続き。次男は確定申告書の作成のため、税務署回りなどを行い、家族で作業を分担していました。
こうして、うその申請は、2020年5月から4カ月間でおよそ1800件。コロナで影響を受けた人たちを救済するための持続化給付金、9億6000万円以上を不正受給していたとみられています。
■カギ握る“六本木人脈”
不正受給の額が、過去最大規模にまで膨れ上がった裏に、東京・六本木の飲食店を舞台にしたグループの存在が浮かび上がってきました。
それが、六本木人脈です。
グループの関係者によると、2020年の初めごろ、六本木界隈で遊んでいたという光弘容疑者は、ある飲食店の従業員の男性に500万円を貸したといいます。
金を借りた男性は現在、その店を辞めていますが、光弘容疑者への借金返済費用の代わりとして、自分の人脈を使うことを提案したといいます。
金を借りた男性:「何千人も集めるので、でっかい仕事しましょう」
協力者は、光弘容疑者にこのように話を持ち掛けたといいます。
このビルに入っている飲食店で、出会ったとみられる光弘容疑者と協力者。六本木での人脈から、爆発的に参加者を増やしていった持続化給付金の詐欺グループですが、うその申請者が急増したためなのか、次第に申請がずさんになっていったといいます。
光弘容疑者の事務所で働いていた男性:「毎日、メールや郵送で、マイナンバーや保険証のコピーが送られてきていた。そのうち、一人ひとりの申請データを作るのがしんどくなり、1枚うその確定申告書を作成したら、20人同じ内容で作るようになった。名前と年齢が違うだけで、申告上の数字は一緒だったり・・・」
捜査関係者への取材からも、光弘容疑者らが、大量の申請希望者に給付金を受給させるため、すでに給付が決定していた申請者の収入額などの数字を使いまわしていたことが明らかになりました。
グループ関係者によると、光弘容疑者は今回の一連の犯行で、6000万円近くを受け取っていたといいます。
警視庁は今後、現地の警察当局と連携し、光弘容疑者のインドネシア入国後の足取りを調べていくとしています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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