【日野市が“虐待”公表】保育園が“全面否定” 市と園が対立で保護者は…
東京・日野市が“虐待行為があった”と公表した市内の認可保育園が19日、公表後初めて、平日の登園日を迎えました。園側が虐待を全面否定する中、保護者からは戸惑いの声も聞かれました。
◇
虐待はあったのか、なかったのか。
東京・日野市は16日、「1人の保育士による虐待行為の確認ができた」として、市内の認可保育園「吹上多摩平保育園」で虐待があったと公表しました。対して、保育園側は日本テレビの取材に対し「完全に潔白です。市長と戦います」と虐待を全面的に否定し、真っ向から対立しています。
日野市によると、虐待は去年4月以降、1人の保育士が複数の園児に対して行ったもので、“言うことを聞かない”として園児の全身を締め付けるなどの暴力行為、「早く人間になれ」など大声で怒鳴りつけるなどの威圧的な言動、女児への過剰な身体接触、懲罰として園児を1人で部屋に放置する行為などが確認されたということです。
市はこうした虐待行為を今年3月以降、園の全ての職員にヒアリングをする中で確認。複数の職員から、虐待に関する証言があったといいます。7月に改善勧告を出しましたが、その後も虐待行為が認められたなどとして園の名前を公表しました。
この状況に、子どもを通わせる保護者は…
――虐待的なものがあるなと感じたりしたことは?
子どもを通わせる保護者
「一切ないですね、全然ないです」
「信じがたいですね」
その一方で、転園を希望するという保護者もいました。
子どもを通わせる保護者
「そういうことあるんだということで、ショックで、転園したいなという希望はちょっとありますね。ほかのところに、ほかに全く空きがないので仕方なく通わせますね、今後も」
保育園は複数回、保護者説明会を開催しましたが…
参加した保護者
「説明というよりは謝罪ですかね。真実が何か、事実が何か、全然わからない説明会だったなと思います」
保育園側は「当園の見解としては、このような事実はない」としており、市に対し書面で反論する予定だといいます。
◇
虐待問題とは関係のない神奈川県にある保育園では、園内での保育の様子をリアルタイムで配信していました。
うみのくに保育園とつか 林絵理香施設長
「保護者の方たちはこういった形(スマートフォン)で見られるようになっています」
保護者は、スマートフォンで園内の映像を閲覧できるということです。設置当初の1番の目的は、保護者が好きな時に保育の様子を確認して、安心するためだったといいます。
うみのくに保育園とつか 林絵理香施設長
「最近ではライブカメラをつけていることで、虐待を見る(監視する)ためのものというところで」
保育士を監視する意味合いも強くなってきて、保育士の心理的な負担もあるといいます。それでも、よりよい保育を実現するために、ライブカメラの存在を前向きにとらえていきたいと話しています。
うみのくに保育園とつか 林絵理香施設長
「事件になった時に何か見直す手立てとして、保育士を守るためにというところもメリットなんじゃないかな」
◇
日野市は、刑事告発などを視野に入れ、警視庁などと相談しているということです。また、園側に対しては、来月6日までを期限に弁明の機会を与えるとしています。
(2022年12月19日放送「news every.」より)
#東京都 #日野市 #認可保育園 #日テレ #newsevery #ニュース
◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/0STO3sh
Instagram https://ift.tt/hKDObPa
TikTok https://ift.tt/4sIvNT3
Twitter https://twitter.com/news24ntv
◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp
コメントを書く