【豪雪隠れ日本一】雪の下のトンネルを通って生活!?“今季最強寒気”で山間の集落は(2022年12月18日)

【豪雪隠れ日本一】雪の下のトンネルを通って生活!?“今季最強寒気”で山間の集落は(2022年12月18日)

【豪雪隠れ日本一】雪の下のトンネルを通って生活!?“今季最強寒気”で山間の集落は(2022年12月18日)

 一番強い寒気の影響で、日本海側を中心に全国各地で大雪になっています。18日に全国トップの24時間降雪量となったのは山形県の肘折地区で、一日で63センチ降りました。こうしたなか、取材班は「日本一雪深い」と言われる町へ向かいました。

 山形県中央部にそびえる標高1984メートルの月山。その山麓にある西川町の「志津温泉」。

 2019年に「日本一の雪国宣言」をしている西川町。この「志津地区」は気象庁の観測地点がないため、全国的にはあまり知られていませんが、実は「隠れた豪雪地帯」なのです。撮影中のわずかな時間で髪の毛が真っ白に。

 雪山を歩くツアーに参加した人は…。

 登山者:「雪が多くても下の方が固くなっていると歩きやすいが、きょうは新雪でズブズブっと皆この辺まで大変だった」

 例年、真冬は想像を絶する積雪に。インタビュー中に、ひやりとする落雪も…。

 この地区には山形県の観測地点があり、2018年には5メートル以上の雪が積もりました。過去最高の積雪となったのは約50年前。そのころの写真では、雪が降る前に住宅が見えていたのが、豪雪によって屋根近くまで埋まってしまったのが分かります。1974年2月には790センチの積雪を記録しました。パンフレットには、こう書かれています。

 月山朝日観光協会HPから:「当時は、雪の下のトンネルを通って生活していた」

 一方、「日本一の豪雪地帯」として全国的に知られる青森県の酸ケ湯では、気象庁の観測地点があり、今月18日午後4時の最深積雪が185センチ。今季、全国最大を記録しました。

 18日、山形県西川町の積雪は果たして…。

 清水屋旅館・今野信秋さん:「きのうまで脚立がいらなかったけど、きょうは脚立を使わないと見えなくなる」「平らにみて2メートル30センチ」

 青森・酸ケ湯の185センチよりも45センチ高い、230センチでした。

 変若水の湯つたや・志田英子女将:「人が定住しているところで、これだけ(雪が)多いところは“日本一”というのは間違いないだろう」

 なぜ「日本一の豪雪」と言われるほど雪が降るのでしょうか。日本海側から吹き付ける季節風が切り立った月山にぶつかって急上昇。水蒸気が雪雲に変わり、大量の雪が降りやすいのです。

 西川町では「日本一の雪国」と銘打ち、この豪雪を観光資源としてPRしています。400年の歴史があるという源泉。「雪見風呂」が人気です。

 変若水の湯つたや・志田英子女将:「お客様は喜んでくれる。わざわざ一番、大変な日を選んで『雪が楽しみで』と。わざわざ来てくれる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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