警察署を襲撃…「ブラジルのトランプ」敗北認めず支持者が暴徒化 気候変動巡り対立も(2022年12月14日)

警察署を襲撃…「ブラジルのトランプ」敗北認めず支持者が暴徒化 気候変動巡り対立も(2022年12月14日)

警察署を襲撃…「ブラジルのトランプ」敗北認めず支持者が暴徒化 気候変動巡り対立も(2022年12月14日)

 選挙で敗北したブラジル・ボルソナロ大統領の支持者による暴動がエスカレートしています。12日には支持者らが警察本部を襲撃。特に気候変動を巡って1月に就任するルラ元大統領の支持者と対立が深まっています。

 街の至る所で上がっている炎。空から見ると、その数の多さに驚きます。水平に向けて銃撃を行うと、撃った方向からも破裂音と閃光が。パトカーも勢い良く走り回りますが、交通が混乱している様子も見えます。

 「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナロ大統領。10月末の選挙で敗れるも、いまだに敗北を認めていません。

 支持者によるデモがエスカレートし、暴徒化しています。

 ルラ次期大統領の当選に反対するデモ:「我々は後ずさりをしてはならない!なぜなら今が抵抗する時だからだ!」

 棒でランプをたたく暴徒。明るい時間帯でも堂々と破壊行為が行われています。

 撮影者:「向こうで火事が発生しています。炎が見えて消防車が放水しています。連邦警察のある場所です」

 襲撃の手は、ついに警察にまで及びました。撮影者は離れた場所にいるようですが、応戦しているのか、銃声や爆発音も聞こえます。

 目前には、炎上したまま動き出すバスが…。

 撮影者:「通勤のバスだ!やつらが爆弾を投げ込んだ!」

 危険な状態ですが、消防隊などが消火する様子はありません。

 炎上している車。よく見ると、場所はガソリンスタンドです。

 そんななか、すでに高等選挙裁判所から当選証書を手渡され、来年1月に就任するのがルラ次期大統領。COP27=国連気候変動枠組条約第27回締約国会議に参加すると、入ってくるなり、歓迎の大合唱。サンバスタイルで盛り上げる人も。

 一体なぜ、ルラ次期大統領が歓迎を受けたのか。その理由は…。

 ボルソナロ大統領といえば、超が付くほどの国家主義で、「拷問を正当化」したり、「民主主義を軽視する発言」もしばしば…。

 コロナ禍でも「マスク着用」や「ワクチン接種」を拒否し続け、国連総会でニューヨーク訪問の際には、接種証明がないと入れない店で外でピザを立ち食いする羽目になったことも…。

 そんな独特の政策を行うボルソナロ大統領は、環境保護よりも「開発重視」だったため、ルラ次期大統領には、世界の期待が高まる訳です。

 注目のボルソナロ大統領ですが、9日、41日間の沈黙を破り、支持者の前に現れました。

 ブラジル、ボルソナロ大統領:「大勢の方からたくさんの批判を受けてきましたが、一度も憲法の枠から外れたことはしていない。勝利していると信じています」

 選挙での敗北を認めず、支持者に対して「デモの継続」を促しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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