今季一番の寒気! 各地の“冬景色”は… あす「強烈寒気」が列島へ 大雪警戒(2022年12月13日)
13日朝から、東京都心では冷たい雨となり、関東では雪が積もったところもありました。夜から列島には今季一番の強い寒気が流れ込む見込みで、激しい吹雪による車の立往生など交通への影響に警戒が必要です。
氷点下まで冷え込んだ栃木県・奥日光。観光名所・中禅寺湖には、冬の痕跡が残っていました。13日午前5時ごろに降り始めた雪はわずか1時間ほどで道路を白く染め、明るくなったころには一面雪景色に。雪かきに追われる人の姿もありました。
都心の最低気温は5.3℃。ほかほかのおでんが飛ぶように売れていました。
客:「中華揚げ。卵3つ」
皆さん袋いっぱいに買っていきます。
午前中、雨も降った横浜。寒くても出掛けたい場所が。例年この時期、紅葉の見ごろはもう終わりのはずが、今年は異変が起きていました。
紅葉と歴史的な建築物のコラボが楽しめる国の指定名勝、三渓園。想定外に見ごろが伸びたため、急きょ、遊歩道の解放を1週間延長しました。
三渓園事業課・岩本美津子さん:「10月ごろにいったん涼しい時があり、その時に色が付き始めた。しばらくは暖かい日が続いて、現在も赤い紅葉をご覧頂けています」
園は見ごろが伸びた理由について、先月の暖かさが関係しているのではと推測。実際、横浜の先月の最低気温をみると、平年は、下旬にかけて右肩下がりに冷え込むところ、今年は気温が上がる日が目立ちました。
横浜地方気象台の観測でも、木々の色付きが遅く、長い期間、紅葉が楽しめているそうです。
フランスからの観光客:「紅葉。ベリービューティフル」
山形県の銀山温泉。ガス灯が町の夜を照らす、人気の観光地です。温泉街の1日を追うと…。大正ロマン漂う街並みを肌で感じるために、多くの外国人観光客が訪れていました。
オーストラリア人観光客:「タイショウロマン!グッド!」
さらに、こんな噂を聞きつけてきた人も…。
香港から来た観光客:「アニメの映画です。20年くらい前の…」「(Q.Spirited Away?(千と千尋の神隠し?))そうよ。映画に出てくる建物にそっくりと聞いて来たの」
ジブリの世界に迷い込んだ、そんな旅の一コマです。
銀山温泉の名は、江戸時代、この付近で栄えた鉱山が由来です。これから1月中旬にかけて雪化粧し、今とは全く違った表情をのぞかせます。その頃になると、外国人観光客は今よりもさらに増えるといいます。
古勢起屋別館・寒河江泰博支配人:「(現在)日によっては3分の2が外国人客の日もある。(ピーク時、外国人客が)ほとんどすべてという日もある。外国人客は冬、雪化粧を楽しみにいらっしゃる方が多い」
13日の温泉街にはピークの前ならではのゆったりとした時間が流れていました。アメリカ人観光客の夫婦。足湯につかり、思わず…。
アメリカ人観光客:「パーフェクト」「友達に写真を見せたら『寒くて凍えるんじゃない?』『なんで冬に靴を脱いで水につからなくちゃならないの?』って言うの」
軽食を食べようと店を訪れたのは、香港から来た観光客。店で注文したのは…。
香港から来た観光客:「これを一つお願いします」「(Q.天ぷら?)あとこれ」
ちょっと意外なソフトクリームと天ぷらの組み合わせ。両方とも2人でシェアするといいます。
香港から来た観光客:「すごくおいしいわ。この小さいのが好き。何か分からないけど米かしら」
こちらもジブリファンの2人。キャラクターの仮面をかぶり、温泉街の散策に戻っていきました。
一体、なぜ外国人観光客たちは、およそ3000カ所もある日本の温泉地から東北の銀山温泉を選んだのでしょうか。新婚旅行で訪れたアメリカ人カップルに尋ねると…。
新婚旅行で訪れたアメリカ人観光客:「『日本で訪れるべき最も美しい場所』という記事を見かけた」
銀山温泉は海外の人にとって、今や最も有名な温泉地の1つ。例えばイギリス生まれの有名シティーガイドの日本版「タイムアウト東京」では、日本のベスト温泉10選で、銀山温泉を紹介しています。
タイムアウト東京:「川沿いには木造建築が立ち並んでいます。まるで日本のおとぎ話のような雰囲気です。冬は特に人気の温泉スポットなので、できるだけ3カ月前、早めに予約して下さい」
北日本は、寒さがいち段落しました。12日より気温が7℃上がった札幌。雪が雨に変わりました。路面はツルツルに凍り、歩くのも一苦労です。
いかに寒くとも、北国の人々の営みは続いていきます。朝5時の北海道・旭川にある魚市場。北海道の中心にあり、マダラなど鍋に欠かせない魚をさばいていきます。氷点下と冷え込みが強まった13日も暖房は最小限に抑えなければいけません。
旭川魚卸売市場・田中英利常務:「本当は全部暖房あればいいが、魚を傷めちゃうのでそれはできないので、この寒いなか頑張っています」
外と変わらない寒さのなか、水仕事がつらそうです。
市場の関係者:「めっちゃ冷たいです。ひりひりする。豚汁とか飲みたい」
寒さを待ち望んでいた人もいます。
北海道・美瑛町にある“四季彩の丘”。夏は、サルビアなど見渡す限り色鮮やかな景色が続きますが…。景色は一変。どこまで続く銀世界が広がります。
真っ白な大地をスノーモービルなどで駆ける人々…。こちらも見渡す限り“外国人”です。香港から来た親子は、人生初の雪景色。石油タンクも珍しいようです。
香港からの観光客:「香港には雪がないので初めてです。とても喜んで楽しんでいます」
常夏の国タイなど、雪のない国の人々から人気のこの場所。13日はシンガポールからの観光客が白銀の世界を満喫しました。
シンガポールからの観光客:「雪景色を見られるのがよかったです。テレビや写真で見ていたのとはまったく違いますね。実際ここにきて触れないとね」
14日からの寒気。あまりに寒すぎるのも“痛しかゆし”の状況です。
四季彩の丘・渡辺美子マネージャー:「視界がゼロというか、ほとんど見えないとか、ふぶいている時もお客様安全第一ですので、きょうは中止しますというのをお伝えします」
白樺(しらかば)が続く道を進むと、その先には、さらなる絶景がありました。ー5℃となった寒さが幻想的な景色を作り出していました。
夏、コバルトブルーに輝く美瑛川に流れる滝。成分の異なる川が混ざり合い、太陽光に照らされ、独特の青さを作り出しています。
それが一転、冬場には…。白銀の雪が作り出すモノトーンの世界。水墨画のような光景は“白ひげ”の滝と呼ばれています。
韓国からの観光客:「(Q.滝をみた感想は?)アメージング」
観光客:「神秘的。なんであの色になったのか不思議」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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