“大量シカ”集結 列車「減速運転」 衝突事故が多発…専門家が指摘“2つの可能性”
北海道の東部・JR花咲線を走行中の車内から撮影された映像。先頭車両の目の前を、突如横切ったのは「シカ」です。
と思ったのも束の間、さらに近くをもう1頭が…。かろうじて衝突は免れましたが、驚きの光景は、さらに!
線路内を悠然と闊歩(かっぽ)するシカの向こうには、数十頭が群れを成しているのが確認できます。
撮影した人:「ビックリしましたね。シカの出現によって、急ブレーキが掛かったり、警笛が鳴ったりしていました」
こうした状況は、帰りの列車でも起きたといいます。
撮影した人:「次の10分後の列車に乗り換える予定だったので、これ以上遅れるのは勘弁してくれという感じだった」
■“シカ衝突”年々増加…一部列車「減速運転」
この花咲線や釧網線などでは、シカをはじめとする野生動物と列車の衝突事故が多発しています。
10月の事故件数は156件に上り、去年の同じ月の1.4倍に…。事故は、年々増える傾向にあります。
衝突を避けようと急ブレーキを掛けると、このように車輪はボロボロに…。ピーク時には全部で14両あるうちの8両が使用不能となり、11月にかけて、90本以上の運休を余儀なくされました。
こうした事態を受け、JR北海道は先週、夕方から夜間に運行する一部の列車で減速運転を始めました。
■線路に集まる理由「ミネラル補給」「勘違い」
なぜシカが線路に集まるのでしょうか?専門家は2つの可能性を指摘します。
動物研究家・パンク町田さん:「1つは、鉄分を取るため。ミネラルを補給するために、鉄(レール)をなめる。もう1つの理由としては、鉄をなめることで、シカも甘味を感じる。冬場なんかは、食べ物がないですから。餌(えさ)が少ないなかで、カロリーの高い餌を探そうとする時には、甘いものを探す。要するに、カロリーがあるものだと勘違いして、群がって(レールを)なめにきてしまう」
(「グッド!モーニング」2022年12月12日放送分より)/a>
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