全国感染 初の5万人超・・・“外出自粛”で食い違うメッセージ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月24日)

全国感染 初の5万人超・・・“外出自粛”で食い違うメッセージ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月24日)

全国感染 初の5万人超・・・“外出自粛”で食い違うメッセージ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月24日)

全国でオミクロン株による感染が急拡大しています。この週末、2日連続で一日の新規感染者が、5万人を超えています。東京都では22日、新規感染者が初めて1万人を超えました。

■“人流より人数”外出巡り・・・困惑

 東京など1都12県に「まん延防止等重点措置」が適用された初めての週末。東京の新規感染者数が初めて1万人を突破し、全国でも5万人を超えるなど感染が急拡大するなか、尾身会長のこの発言が波紋を広げています。

 政府分科会・尾身茂会長:「ステイホームなんていうのは、必要ないと思います。外出自粛とか、店を全部閉めるということは必要ない。いわゆる人流抑制ではなく、人数制限というのが、一つのキーワードになると思います」

 一方、東京都の小池百合子知事は、次のように話します。

 東京都・小池百合子知事:「まずは、不要不急の外出自粛を強くお願いを致します。また、不要不急の都県境を越える移動は、自粛をお願いを致します」

 “不要不急の外出”を巡る、食い違ったメッセージは、街の人にどう伝わったのでしょうか。

 表参道は1週間前と比べ、昼間の時間帯の人出が17%減りました。尾身会長と小池知事の発言について、街の人は次のように話します。

 20代男性:「意見はまとめてほしい」「影響力あるってことを自覚してほしい」
 30代女性:「上の人たちが意見バラバラだと、私たちもどうしたらいいか、分からないので。一番最初のころを思い出して、皆で団結するっていうのが、大事なのは変わらないと思います」

 東京からほど近い観光地・神奈川の鎌倉でも、1週間前と比べ、昼間の人出は15%減少しました。

 20代女性:「(着物は)着てみたいなと、テンション上がってます。(人通りは)いつもよりかはいないと思う。土日だと、いつも多いので」

 ここでも、尾身会長と小池都知事の発言について、街の人に聞きました。

 19歳学生:「まとめてほしかったなとは思いますよね。やっぱり、それによって人って動くんで・・・」
 30代夫婦:「どっちを信じていいのかっていうので、結局は自分たちで判断して、感染対策はきちんとして、やるしかないのかなって思っています」

 まん延防止措置の適用エリアとなった三重県の伊勢神宮では、週末にもかかわらず、訪れている人の数は、まばらでした。

 土産物店:「先週よりも、かなり減っているんじゃないですか。先週もかなり減ったなと思ったけど、お手上げです。ギブアップ」

■埼玉“証明書提示”で酒類提供も・・・

 まん延防止措置の適用に伴い、東京都は今回、感染対策をした認証店に対し、営業時間を店側が選べる制度を導入しました。

 小池百合子都知事:「それぞれのお店の考え方によって、お選びを頂ければと」

 酒を提供する場合、営業時間は午後9時まで。酒を提供しない場合は、午後8時までとし、協力金に差を付けています。

 一方、埼玉県では、認証店は客にワクチン接種証明書を提示してもらえれば、酒の提供ができます。

 酒類の提供を原則自粛としたうえで、「ワクチン・検査パッケージ」を使った飲食店だけに、午後8時半まで酒の提供を認めています。

 川口市の「酒処茜」では、ワクチン・検査パッケージを活用。訪れた客にワクチン接種証明か、検査の陰性証明、どちらかの提示を求めています。

 飲みに来た男性:「今回、埼玉だけが打ち出したのは、良かったのかなと思います。お客さん同士は、安心できますよね」「安心安全のためには、仕方がない」
 
 酒処茜・根間茜店主:「これだけ感染者数が増えていて、私たちも減らすためには協力していきたい」

 川口市の別の店「串揚げ・お刺身 がむしゃら」では、「ワクチン接種証明を持って、飲みに来ました」という人がいました。

 一方で、こんな問題もあります。

 串揚げ・お刺身 がむしゃら、佐藤哲也店主:「接種証明書を持ってこないお客さんがいっぱいいまして・・・」「(Q.何割入れなかった?)7割ぐらいです。表に貼り紙があるので、貼り紙を見て帰る人も結構いました。(入れなかった人が)もっといたと思います。『埼玉はこういうふうにする』っていう、周知が足りなかったと思いますよね」

■薬局に“無料PCR”希望者が殺到

 PCR検査を求める人は、街のドラッグストアにもいました。

 ドラッグストアのスタッフ:「日曜日、お休みなので、月曜日以降、入荷次第ご案内になります。はい、はい。今(キットが)ないので、月曜日以降のご案内になります。熱があると、受診して頂く形になるので。PCR検査を無料では、お受けしていないので。受診のほうをお願いします」

 都内にあるこの店舗では、発熱などの症状のない人に限り、月曜日から金曜日まで、無料PCR検査を実施しています。19日の検査開始以降、ひっきりなしに問い合わせの電話がかかってきています。

 ドラッグストアのスタッフ:「お電話があっても、来客された順なので、(キットが)無くなっている可能性はありますね」「お待ちしております。その際に、お客様の住所などを確認できる本人確認の書類と、スマートフォンで登録して頂く必要もございますので。お願い致します。お待ちしております」

 問い合わせの電話は一日40件ほど。しかし、検査キットの数が追い付いてないといいます。

 「トモズ東高円寺店」管理薬剤師・松永裕康氏:「PCR検査キットは今、無くなってしまって、入荷待ちの状態です。きのう、多分10件以上はお断りしているとは思います。月曜日に(キットが)入るとは思っているんですけれども、納期未定という感じなので、全く先が読めないです」

 店には、検査が受けられないとは知らず、訪れる人の姿がありました。

 PCR検査を受けに来た人:「(Q.お子様の検査を受けに来た?)子どものです」「(Q.幼稚園でもはやってる?)そうですね。結構、体調不良とかで休んでいる子が増えてるので、それで受けてみようかなと。土日は受けられないと伺ったので、また平日に改めて来ようと思ってます」

■“時短応じぬ”飲食店 客が激減・・・

 一方、時短要請に従わず、午後9時以降も営業を続ける店もあります。

 「やきとんユカちゃん」・藤嶋由香オーナー:「業者さんたちが大変な思いされているなかで、飲食店には協力金出ますけど、業者さんには一切ないっていう状況なので。自分だけ協力金もらって、休むってことはできないです」

 生活を守るため、従業員の労働時間は減らさずに、経費や自身の給料を削りながらやりくりしています。午後9時を過ぎても、店内には客が入っていましたが・・・。

 藤嶋由香オーナー:「(Q.(午後9時すぎて)他のお店からのお客さんは?)いらっしゃるかなとは思ったんですけれど、きょうは不思議なくらいいないです」

 都内で感染者数が急増した1週間前から、客の数が激減したといいます。

 藤嶋由香オーナー:「(きのうは)ワースト3に入るくらい、閑散としてました。きのう(予約は)全部キャンセルになりました」

 売り上げが少ない日は、一日5万円ほど。経費を差し引くと赤字です。

 藤嶋由香オーナー:「本当は協力金もらって、従ってた方が、経済的にいいと思いますが。そういうことではなくて、自分でしっかりやっていこうと決めたので。良いか悪いか分かりませんが、この方針でやっていこうと思う」

■夜9時閉店 路上飲み・・・路上寝も

 まん延防止措置が適用された21日。夜の渋谷は・・・。

 20代:「やっぱり、夜のほうがお酒を飲む方が、いっぱいいると思うので。その辺は、残念な気持ちになっちゃうかなっていうのがあります」

 時短要請に応じる店では、酒の提供できる午後8時を過ぎると、閉店の準備を始めるところも見られます。

 次々と店を後にする人の姿がありましたが、店の外では、寒いなか、路上で酒を飲んでいる人たちがいます。飲み疲れてか、外で寝てしまっている人もいました。

 多くの店が閉まるなか、深夜も営業している飲食店の店内は満席になっていました。店に列ができていて、中に入るために順番を待っています。

 30代:「(Q.この時間まで飲めた?)飲めました。まん延防止っていう、あれもなかったです。まん延防止とか、緊急事態宣言とか、今言っても、皆、気が緩んだ状態で言われても、多分分からないと思うので。もう危機感がないと思うので・・・」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月24日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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