「リーナ・ベル会える」ディズニー再開、検査場撤去…中国ゼロコロナ緩和 期待と不安(2022年12月8日)
中国政府は、新型コロナ政策の厳しい措置“ゼロコロナ政策”から、大規模な規制緩和へと舵を切りました。
現地メディアによりますと、7日、その一報が流れるやいなや、中国の旅行サイトで“ディズニーランド”の検索数が爆増したそうです。8日から営業を再開した上海ディズニーランドには、多くの人の姿がありました。
また、上海の駅にあった180以上のPCR検査のブースは、すべて撤去されていました。移動する際の陰性証明が不要になったからです。
ひとたび号令が下れば、変化があっという間なのがこの国の特徴です。ただ、全部が全部そうではありません。
軽症者の自宅療養が可能になったため、臨時の隔離施設は閉鎖されます。一方、別の施設では、まだ出られない人もいます。上海に戻った際に陽性となり、隔離施設で療養している日本人女性は、こう話します。
上海で働く日本人女性:「朝、病院のお医者さんに聞くと『政府発表が現場におりていない』『すぐに帰すことはできない』と。がっかりというか。言葉にならない」
見知らぬ人との相部屋。トイレットペーパーの交換はなく、タオルも支給されないのでシャワーも浴びられない。この隔離施設での生活は過酷です。
上海で働く日本人女性:「『緩和』と言われてます、全然、緩和されていない。少しでも多くの人に、この状況を知っていただきたい」
中国の感染状況は、決して好転しているわけではありません。
北京市民:「(Q.政策の変更についてどう思うか)何を信じていいかわからない」
この方針転換が正しかったのかどうか。いま、答えを出すことは難しいですが、1つの指針は、経済の回復にあるのかもしれません。
この3年間、中国の工場は、操業停止を急に命じられたり、再開の通達も急だったり、ゼロコロナ政策に翻弄されてきました。
ジェトロの北京事務所は、今後の展望をこう見ています。
ジェトロ・北京事務所:「足元の感染は減っていないが、国が“適正化を図る”と通知したので、(厳格な規制に)より戻しはないだろう。今後は、水際対策の緩和などに期待したい」
広州市のアパレル業で働く呉さん。自治体の規制緩和策によって、入れるようになった工場に向かいます。1カ月ぶりとなる職場。この日の仕事は、日本向け製品の出荷作業です。今回は納期の遅れは3日で済みましたが、過去には長期封鎖で3カ月ほど遅れることもあったそうです。これから先どうなるか。期待と不安は半々です。
広州市のアパレル業・呉さん:「期待してることは、ほかの街も緩和されて、広州みたいになってほしい。感染者がたくさん出たら、突然、封鎖されて、元に戻されたらと不安になります。1カ月くらい経ってわかると思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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