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「子供たちが僕たちの戦いを見て何を感じたか」権田修一(2022年12月7日)
サッカーFIFAワールドカップ2022、日本代表はPK戦の末、クロアチアに敗れ、ベスト16で大会を終えました。
試合から一夜明け、日本代表の権田修一選手が取材に答えました。
Q:一晩経って今どんな気持ちか
権田:色んな事を考えた一晩でしたし、その中で、自分の中でこのことができたなというところと、もっとこんなことができたらなっていうのが、当然ですけど、どんな試合もそうなんですけど、今は頭の中を巡ってますし、それをまたしっかり、僕の次の試合はまだだいぶ先になるので、そこに向けてしっかり整理して、練習もしばらくはない状況なので、また前を向いてできたらいいかなとは思ってます。
Q:その頭の中を巡っているものの中身は
権田:やっぱり今大会、ワールドカップで初めてピッチに立ってみて、自分自身ができたこと、出来たら良かったなって思うこと、あとは、正直この大会を通じて成長できた部分もすごくたくさんあったなって思っているので、最初できなかったけどこういうことができるようになったなとか、出来るようになったけどもう一歩いかないといけなかったなとか、本当に数えきれないくらいいろんなことが順番に順番に巡ってくるような状態ですね。
Q:その大会期間中で出来るようになったことはどんなことか
権田:正直僕自身今年の一年のシーズンが、いいシーズンではなかったので、じゃあ本当に自信を持って大会に臨めたかっていったら、最初親善試合のカナダ戦なんかは、こうどれくらいできるかなっていうのが自分の中でも100%の自信を持って臨めない状況だったっていうのは、今考えるとそういう状況だったんだなっていうふうに。
その時は100%でやってましたけど、今思い返すと本当に100(%)ではなかったっていうのは正直あるので、それがドイツ戦、コスタリカ戦、スペイン戦と試合を重ねるにつれて、世界の本当にトップオブトップでやるっていうのは、僕はロンドンオリンピックしか世界の舞台では、国際舞台やったことがなかったので、試合を重ねていく中で自分はこのレベルでも通用するんだって思った部分と、そういう部分っていうのがどんどん増えてって、そういうところに自信を持って臨めるようになってきたっていうところ。
逆に言えばだからこそあと一試合二試合やったら自分がどれくらい伸びたのかは見てみたかったなっていうのもあるし、結果僕らの後の試合でブラジルが勝ったので、いけなかったですけどベスト8で本気のブラジルと、国立でやったあのブラジルじゃなくて、本当に公式戦で戦うブラジルとやってみたかったなっていうのがすごく、今は気持ちとしては強いです。
Q:海外の記者からの、権田選手の存在がすごく大きいという反応についてはどう思うか
権田:嬉しいっていうのは当然ありますけど、今大会は、じゃあクロアチアっていうチームを見た時に、彼らは予選リーグで一失点しかしてないですね。で本当に毎試合枠内シュートが一本二本しかないような予選をずっと、予選リーグを戦ってきているようなチームで、日本代表も今後ベスト8、ベスト4、勝っていくチームになっていく上では、当然ゴールキーパーの活躍っていうのは勝ち上がるうえでは必要なんですけど。
予選リーグをもう少し安定した戦いで勝ち抜けるっていうことが、本当に勝ち続けるチームになるためには必要になってくるのかなっていうのを、僕自身も、自分もプレーしているのでそうやって評価されるのは嬉しいですし、喜ばしいことなんですけど、チームっていうことを考えたら、ゴールキーパーに負担をかけずに戦えるチームっていうのを今後目指していかないと。
安定して毎大会予選突破、次の大会からレギュレーションも変わるので、たぶん3チームリーグになる可能性があるって聞いているので、そうなったらより一層一試合の重みも変わってくるので、そこでより一層安定感をってなると、ゴールキーパーが賞賛されるんじゃなくて、色んなフィールドの選手が賞賛されるようなチームになっていくっていうのがチームの安定感を高めていくのかなとも思います。
Q:このワールドカップを経験して、今テレビを見ている子供たちにどんなことを伝えたいか
権田:まずは僕が子供たちにどう感じたかを聞きたいですね。まあ深夜の試合が多かったので、で、子供たちが見れるコスタリカ戦っていうのが、7時からキックオフだったので日本では、その試合で結果が出なかったので。
僕らが勝った二試合、あとは最後僕らが戦ったクロアチア戦はたぶん普通のいい子だったら寝てる時間だったので、録画で見てもらえたらいいですけど、そういう子供たちが僕たちの戦いを見て何を感じたか。
僕自身も、そこにレジェンドの選手もいますけど、そういう歴代のOBの方、内田(篤人)選手もそうですし、まあ内田(篤人)選手は一緒にやってるので年近いですけど、森保監督がドーハの悲劇を経験したり、フランスワールドカップ初めて出場したり、そういうところを見て僕はサッカー選手になりたい、日本代表になりたいっていうふうに思ったので。
この僕らが戦った姿を見て、子供たちがサッカーってかっこいいな、明日からサッカーやりたいな、今日何曜日だ?、今日は週末か?、火曜日か、そしたらもう今日学校行ったらみんなでサッカーやろうっていうような、そういうふうになってくれたら嬉しいですし、それがもし大会前よりも、メディアの方がたくさん報道してくれてるからですけど、子供たちがそういうふうに気持ちをもってくれたら、それは僕らにとって嬉しいことですし。
それが今後の歴史を作っていく、僕らが先輩たちからつないできたバトンをそういう子供たちに繋ぐっていうことだと思うので、逆にどう感じたかは街頭インタビューしてほしいです。
Q:ベスト16の壁を超えるためにチームとして何が必要だと感じるか
権田:それも昨日からずっと考えているんですけど、クロアチアはベスト16を突破するためにベスト16を戦ってなかったなっていう、モドリッチだったりコバチッチだったりペリシッチだったりっていうチームの核になる選手、フォワードの選手も途中から出た選手をまた交代させたりだとか、そういうふうに先を見据えてじゃないですけど、この大会全体を、予選リーグ3試合はクロアチアって今大会一番メンバーを変えていないチームなんですね。
そこでチームとしてのベースをしっかり作りながらこのベスト16でフレッシュな選手を、運動量が落ちてくる延長だったりで初出場の選手だったりをどんどん出してきて、このクロアチアは僕らに勝つことをゴールにしてなかったっていうところが一番の違いかなっていうか、僕らは当然ベスト16以上、ベスト8以上のところ、準決勝決勝っていうのも当然見据えてはいましたけど、ただここがっていうところで、僕は試合2回くらい夜中に見ましたけど、延長での彼らの余裕だったりとか、逆にうちは、この前ロシアのワールドカップの時にラストワンプレーでやられたので、ラストワンプレーで次の大会ではうちがカウンターで仕留めに行けるような、そういう強気な姿勢だったりっていうのは、僕らはまだなかったので。
本当にこのベスト16を超えるためにやってた日本と、ベスト16は通過点で、次のブラジルの可能性が高かったので、ブラジルに勝つためにっていうのを考えてモドリッチだったりっていうのを変えるっていうのだったりを選択したクロアチアの、そこは分かんないです。経験の差と言っちゃったらそこまでですけど、彼らは決勝まで前大会進んでますし、それも延長戦とPKを何回も繰り返して決勝まで進んでいるので、そういう経験があったのは、間違いないかなとは思いますけど。
僕らは逆に今回それを経験できましたし、次の大会でベスト16の壁ってなった時には多分ラストワンプレーで試合を終わらせることじゃなくて、そこでベルギーじゃないですけど、刺しに行くんだっていう姿勢を見せることができるっていうのは、僕らが今大会で学んだことだと思うので、そこはもう成長し続けていると思うので、そこは自信もっていいのかなと思っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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