逮捕された元保育士「コロナで業務増え…」保育園は再開も4割欠席 富山市でも虐待か(2022年12月6日)
静岡県裾野市の『さくら保育園』で、園児を虐待したとして逮捕された保育士3人のうちの1人、服部理江容疑者(39)は、弁護士に「コロナの影響で業務が増え、冷静な判断ができなかった」などと話していることが分かりました。
服部容疑者の弁護をする原孝至弁護士:彼女(服部容疑者も)も普通の保育士さんで、警察署というのは初めての経験で、すごく気が動転しているところがありました。きょうも現実と自分が置かれている立場が、まだ理解が難しいんだと思います。非常に気が動転した状態でというのは感じました。
服部容疑者は、バインダーで1歳の男の子の頭をたたいたことは、認めています。
その時の状況については…。
服部容疑者の弁護をする原孝至弁護士:体温をチェックする忙しい時間帯に、遊具というか子どもが、台所のおままごとするようなものですかね、あれに登ったお子さんがいて、バタバタして慌てていて、バインダーごと頭で上から、それ以上登らないように押さえつけてしまったと。大変、お子さんも、保護者の方にも申し訳なかったと。今、反省して謝罪の旨を述べています。
また、「新型コロナの影響で業務が増え、気を使わないといけないことが増えてしまった」とも、話しているということです。
服部容疑者の弁護をする原孝至弁護士:やっぱり保育の現場というのは、すごく忙しい職場のようです。そのなかで、不適切なというか、雑というか荒っぽいというか、そういう行為になってしまった。今、非常に不適切だったと話をしています。
園児への暴行の疑いで逮捕された、三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部容疑者。
保育士3人の逮捕を受けて、5日に臨時休園していたさくら保育園は、6日に再開しました。
142人中、39人が欠席しているということです。暴行があったとされる1歳児のクラスは、23人中7人が欠席しました。
園児を宙づりにする、カッターナイフで脅すなど、不適切な保育の項目が一番多かったという、小松容疑者。しかし、保護者の評判は、おおむね悪くありません。
5歳児の母親:連絡帳をこまめに書いてくれる先生で、1日の流れも全部教えてくれて。(私が)仕事で悩んでいたり、元気がない時は「お母さん」と声をかけてくれて。(Q.三浦容疑者、服部容疑者は)関わりはそんなにない。派遣の先生とかなので。ただ、元気がある先生だなという印象。(Q.なぜこうなったか想像は)想像がついてないから、保護者会は納得していない。ふわんとした説明会だったので、ちゃんと説明してほしかった。
普段の様子から、虐待につながるイメージはなかったといいます。
卒園生(11)の母親:(小松容疑者は)ほとんど怒ったところ見たことない。怒るのは確かに怒るが、そこまでひどく、逆さづり、小突くとかはなく。あんまり言うこと聞かない子は「後ろのほうにちょっと来なさい」と引っ張って、言い聞かせながら怒るみたいな。
この保育園では、ある時を境に、保育士が入れ替わったといいます。
卒園生(11)の母親:ママ友に聞いたら、いつからか分からないが、先生たちが何人か一斉に辞めちゃって。先生が足りなくなるので、補充じゃないが、新しく入れてみたいな。その時に多分、小松容疑者、三浦容疑者は(すでに)いたと思う。
暴行を口外しないよう、職員に口止めしたとして、犯人隠避の疑いで、市に刑事告発された桜井利彦園長(53)は、6日に体調が悪化し、救急搬送されました。
富山市でも、女性保育士2人が、暴行の疑いで書類送検されました。
認定こども園『本郷町保育園』の20代の女性保育士は、今年8月、1歳児の両足を持ち上げ、逆さづりにして、体を引きずったり、2歳児の臀部(でんぶ)を、紙製のポールで数回突くなどしたとして、暴行の疑いが持たれています。
また、もう一人の20代の女性保育士は、2歳児に対し、着席しているイスを引き抜き、尻もちをつかせた疑いが持たれています。
2人の保育士は、ともに行為を認めていますが「これらの行為が暴行や犯罪にあたるとは、思わなかった」という趣旨の供述をし、容疑を一部否認しています。
静岡での虐待事件を受け、加藤厚生労働大臣は、全国にある保育施設の実態を把握するための調査を始める考えを示しました。
加藤厚労大臣:今回の事案にあたり、早急に改めて注意喚起を行っていきたい。保育所の実態や自治体の対応を把握する調査を行うことも検討したい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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