【園児虐待】“内部告発”保育士に園長“土下座” 口止めか…裾野市の対応に批判も(2022年12月6日)

【園児虐待】“内部告発”保育士に園長“土下座” 口止めか…裾野市の対応に批判も(2022年12月6日)

【園児虐待】“内部告発”保育士に園長“土下座” 口止めか…裾野市の対応に批判も(2022年12月6日)

 静岡県裾野市の保育園で園児を虐待したとして、当時働いていた保育士3人が5日に送検された。また、裾野市は園長を犯人隠避の疑いで刑事告発した。

■逮捕・送検の3人“容疑おおむね認める”

 裾野市の保育園で、3人の保育士が園児を虐待していた事件。三浦沙知容疑者(30)、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人が5日に送検された。

 3人は園児に対し、カッターナイフを見せて脅したり、足をつかんで宙づりにしたりするなど15の「虐待行為」を行っていた。

 捜査関係者によると、3人はおおむね容疑を認めているという。

■“内部告発”保育士に…園長が“土下座”

 そして5日は、もう一つの動きがあった。

 裾野市は、「さくら保育園」の櫻井利彦園長を犯人隠避の疑いで刑事告発した。

 櫻井園長は、保育園の全職員に対し、こんな誓約書を書かせていたという。

 誓約書:「第三者に故意または過失によって漏洩(ろうえい)したりしないこと、およびその結果として当園に損害をかけないことを誓約致します」

 口止めする内容。さらに、次のような話もあった。

 保護者:「内部告発をした保育士さんに公言しないように園長が土下座したと言っていました」

 裾野市・村田悠市長:「意図的に隠蔽(いんぺい)を図ろうとした園長の対応も悪質でありました。犯人隠避罪にあたるのではないかと考えております」

■「園の体制」「保育士不足」原因の声も

 一方で、今回の事件では、裾野市への批判も集まっている。

 市民から「不適切な保育」が行われているという通報が裾野市に入ったのが8月17日。そして、事件が公になったのは先月29日。保護者が保育園で何が起こっているのか把握できたのは、市が通報を受けてからおよそ3カ月後だったのだ。

 保護者:「8月の段階で知っていたわけだし、全責任を園長にしようとしていた市長にも腹が立ちますし」

 別の保護者からは、こんな声も聞かれた。

 保護者:「正直なことを言うと、園の体制や保育士不足が原因じゃないかとずっと思っていました」

 園を運営する法人は、理事長を兼任する櫻井園長を交代させる方針を発表したうえで、今月6日から園児の受け入れを再開する。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年12月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事