コロナとの共存目指す豪で2年ぶりに「日本祭り」開催
世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。オーストラリアの最大都市シドニーで、日本文化の魅力を紹介する大規模イベントが、2年ぶりに開催されました。オミクロン株の感染が拡大する中、オーストラリア政府は「ウイルスと共存する」政策に舵を切っています。シドニー・飯島浩樹通信員の報告です。
飯島浩樹通信員
「2年ぶりにシドニーで開催となった日本祭りの会場です。多くの人が集まってきています」
「祭りジャパン・フェスティバル」と名付けられたこのイベント。一昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となりましたが、今回、気温が30度を超える炎天下の中、日本への旅行を計画している地元市民ら数千人を超える人出で賑わいました。会場となった野外ショッピングモールには、日本食や日本の文化を体験できる屋台などが並びました。
来場客
「初めてここに来たけど、いろいろ体験できて素晴らしいわ」
「(日本で)ディズニーランドに行きたい」
ウィロビー市 ゲイル・ギドニー市長
「豪市民が海外渡航できるようになり、日本への渡航が解禁されれば、実際にこのような祭りを日本で楽しめます」
山上信吾駐豪日本大使
「長いロックダウンの期間を経ているだけに、外でお祭りができる喜びもひとしおだなと感じますね」
一方、このイベントの前日には、日本の食や旅行を紹介する「ジャパン・エクスポ(日本博覧会)」も開催されました。
飯島浩樹通信員
「シドニー市内にある会場です。日本各地のPRブースも出展されています」
これは、コロナ禍後を見据え、日本への関心を高めるために官民の各団体が協力して開いたもので、会場では折り紙や生け花などの展示のほか、日本酒や日本産ワインなどの試飲も行われました。
来場者
「来年、日本に行きたいので、ここに来ました」
オーストラリアでは今年に入り、新型コロナのオミクロン株の感染が急拡大。1日の感染者数が10万人を超えるなどしましたが、国民のワクチン接種が進んでいることから、オーストラリア政府はロックダウンなどの厳しい規制は導入せず、「ウイルスとの共存」を目指しています。
JTBオーストラリア 阿部晃士社長
「急激にオミクロン株の感染者数が伸びているという事実はあるのですけれども、今年の夏以降の(日本行き観光の)お問い合わせが入っております。早いところでいきますと、今年の4月、桜も含めて(日本に)行きたいというお問い合わせが入っておりますが」
コロナ禍前は年間50万人を超えるオーストラリア人観光客が日本を訪れており、旅行業界などは今後の需要回復に期待を寄せています。(23日03:25)
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