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“前倒し大掃除”節約&効率UP お得ずくめ!…ポイントは“気温” 汚れ落ち「良い」【Jの追跡】(2022年11月28日)
大掃除と言えば、年末に行うのが一般的ですが、専門家によると今、暖かいうちに行うのが、節約と効率アップにつながるといいます。その意外な理由とは…?
さらに、洗濯機を分解洗浄していくと、故障にもつながりかねない“ある物体”が出てきました。それは普段、私たちが身に着けている“あれ”でした。
お得ずくめの“前倒し大掃除”を追跡します。
■気温1℃でも高ければ…“汚れ落ち”良い
“前倒し”の大掃除を推奨するのは、お掃除のプロ・本橋ひろえさんです。いつもは12月末に大掃除をしているという、60代夫婦のご自宅にお邪魔しました。
まずは、キッチンの換気扇。大掃除を前倒しすることで「効率アップと節約」につながるというのですが…。
妻・恭代さん:「恥ずかしいくらい、ベトベトで汚れている…」「(Q.コロナ禍で料理の頻度は増えた?)ほとんど毎日です。ワインが好きなので。ワインに合うオリーブオイルを使う」
おうち時間が増え、料理の頻度がアップ。その結果、油汚れがいつにも増して蓄積している可能性があるそうです。
換気扇を分解してみました。
夫・博史さん:「すごいね。ベトベト」
本橋さん:「油が、樹脂みたいに乾いて固まっていく」
固まった油がこびりつき、真っ黒です。
「大掃除で最も汚れが落ちにくかった場所は?」というアンケート調査でも、「レンジフード・換気扇」が1位という結果になりました。
多くの人が掃除に困る換気扇ですが、年末ではなく、この時期に前倒しすることで、汚れが楽に落とせるのだといいます。
本橋さん:「気温が1℃でも高いほうが、汚れ落ちが良い。換気扇、キッチン全般の油汚れの掃除は、真冬の寒い時期よりも、ちょっと暖かい時期にやったほうが簡単に落とせる」
30℃と5℃で保管した油汚れを、同じ力で同じ回数こすった後を比較すると、30℃のほうはきれいに落ちているのに対し、5℃のほうは黒い油汚れが残っています。
油汚れには「温度が高くなると柔らかくなる」という性質があります。つまり、油が固まりやすい寒い時期より汚れが落ちやすく、掃除時間の短縮もできるというのです。
さらに、節約にもつながるとのことです。
本橋さん:「真冬の水が冷たい時よりも、ガス代がかからない。今くらいの時期に掃除しておいたほうが、お湯を沸かすのにもエコ」
60℃のお湯をシンクにため、分解した部品を浸します。そして、投入するのが…。
本橋さん:「酸素系漂白剤という粉末タイプの漂白剤です。最近は100均、ドラッグストアでも買えると思います。『アルカリ』が強くて、油汚れを落とす時に便利に使えます」
つけ置きすること、およそ10分。掃除用のヘラでこすってみると、いとも簡単に落ちていきます。
夫・博史さん:「なかなか気持ちが良いよ!」
頑固な油汚れが、きれいになくなりました。
■意外!?“窓の掃除”水だけできれいに
続いては、窓の掃除。これも前倒して行うことで「効率アップ」になるといいます。
本橋さん:「窓に付く汚れは、温度・湿度がある時期のほうが掃除しやすい」
窓に付いた土ぼこりなどの汚れは空気が乾燥すると、含まれていた水分が蒸発。固まってこびり付き、落としにくくなるため、本格的に乾燥する冬を前に、掃除を済ませたほうが良いといいます。
掃除に使うのは、意外にも水だけです。
本橋さん:「外側は、ほとんどが砂とか泥。あとホコリ。どれも、実は洗剤がなくても落ちます。全体にまんべんなく水を掛けたら、スクイージーという、ワイパー状の水を切る道具がある。拭き跡が残りにくい」
妻・恭代さん:「本当だ。結構汚いお水が…」
本橋さん:「お水だけで、十分きれいになります」
妻・恭代さん:「本当ですね、きれい!」
■フローリング水拭きは…重曹水と雑巾多め
そして、冬の時期につらい掃除と言えば、雑巾を洗って絞ってを繰り返す「フローリングの水拭き」です。
本橋さん:「水仕事になるので、水が冷たい時期よりも、少し気温が高い時のほうが掃除しやすい」
より楽にできる技を教えてくれました。
本橋さん:「裸足で歩いた皮脂の跡、キッチンから油を含む蒸気が流れてきて、油汚れが付いている。重曹を使います」
大さじ1杯分の重曹を2リットルのお湯に溶かします。雑巾は、多めに用意するのがポイントです。
本橋さん:「掃除の前に、重曹水を含む雑巾をたくさん用意します。掃除の途中で雑巾を洗いに行くことをしません。掃除を楽にし、常にきれいな雑巾で拭ける。重曹水はすごく便利なので、ぜひ活用して下さい」
妻・恭代さん:「(重曹を)買ってはいたが、使っていなかった。暮れではなくて、こんなに早い時期にやるのが一番いいということが、本当によく分かりました」
■コロナ禍で急増…“マスク詰まり”故障
自力では、なかなかできない場所は、清掃業者に頼むことになりますが、実はこれも“前倒し”がオススメなのです。
千葉県に住む藤原香織さん(28)。1年前に購入したドラム式洗濯機の「乾燥機能が最近、調子が悪くなっている」と感じていました。
藤原さん:「フィルターのホコリは取るんですけれど。それ以外の手の届かない所は、なかなか掃除しづらいです。業者に頼まないと難しいです」
乾燥フィルターの奥をのぞいてみると、ホコリがたまっているように見えますが、中までは確認できません。そこで、洗濯機を分解洗浄する業者に依頼しました。
K’s ACT 神田和英さん:「洗濯機を分解するので、気になる所を見て頂いて、ご確認頂いてから洗います」
洗濯機が次々と分解され、普段見ることがない内部があらわになります。乾燥機能の不調の原因は何なのか。藤原さんと、7歳の娘・香純ちゃんは、作業を見守ります。
そして、洗濯槽を外すと、そこには“まさかの物”がありました。
香純ちゃん:「あ!マスク!!」
神田さん:「詰まって、排水できなくなる。これもマスクですね。これもマスク。結構いっぱいマスクが…。よく排水が詰まっていなかったですね」
藤原さん:「ズボンにマスクを入れっぱなしだったりとか、(ズボンのポケットから)出てしまって、こうなってしまうんですかね…」
洗濯槽の奥から次々と見つかったのは、ポケットに入れたままだったマスク。実は、コロナ禍で「マスク詰まりによる洗濯機の故障」が急増。洗濯層の隙間から流れ出て、排水管を詰まらせることがあるといいます。
神田さん:「(購入して)1年といいながらも、これだけホコリがたまっている。ここから水が抜けないことで、乾燥に時間がかかる。今、電気代が高いので、本来2~3時間で終わるところが、4~5時間も動いてたり、それって結構、尋常じゃない電気代がかかっている」
分解した洗濯機の部品は、一つひとつ丁寧に手洗いします。作業開始から、およそ4時間かけ、分解洗浄が完了しました。
藤原さん:「良かったです、年内にできて。ありがとうございました」
洗濯機の洗浄を業者に頼む場合、年末の繁忙期には予約が取りづらい可能性があるといいます。混み合う前だと割引がある場合もあり、早めに頼むのがオススメだそうです。
(2022年11月25日「スーパーJチャンネル」より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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