【解説】北朝鮮とW杯 好きな選手は「メッシ」と語った北朝鮮のサッカー少年 代表チーム入りを目指すワケは？連日報じられる試合結果 大人気の背景は｜TBS NEWS DIG
中東・カタールで開催されているサッカーワールドカップ。今、この試合の模様を頻繁に報じているのが、実は北朝鮮です。
労働新聞（22日付）
「2022年ワールドカップ競技大会開幕」
きのう、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が報じたのは、サッカーワールドカップの開幕とその後の試合の結果です。さらに、テレビでも…
朝鮮中央テレビ（22日放送）
「イングランドがイランに6対2で勝利した」
朝鮮中央テレビでは、試合の結果について連日放送。なぜ、北朝鮮でサッカーワールドカップが注目されているのでしょうか？
慶応大学 礒崎敦仁教授
「北朝鮮は、ボール一つで始めることのできるサッカーが昔から人気がある。2013年には、平壌で国際サッカー学校という英才教育の学校もつくって、サッカー振興に取り組んでいます」
JNNは3年前に北朝鮮にあるこの学校を取材。
生徒
「（Q．好きな選手は）メッシ」
当時、選抜されたおよそ230人が義務教育を受けながら北朝鮮の代表チーム入りを目指し、練習していました。
慶応大学 礒崎敦仁教授
「北朝鮮の選手が参加していたり、もしくは平壌で国際大会が開かれるとなれば、当然、これは国威発揚として意味があることだから、選手育成に長年力を入れてきた」
ただ、今回のワールドカップで、北朝鮮は「新型コロナへの懸念」を理由に2次予選から参加を辞退。そのため、今回の放送は娯楽の側面が強いものの、国家による統制は欠かせないといいます。
慶応大学 礒崎敦仁教授
「北朝鮮としては、外国の文化が大量に流入することは困るわけで、国家が統制した上で、競技については放映をしている。国家主導ということですね」
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