ジャワ島地震で学校倒壊 多くの子どもが犠牲に 耐震強度低く被害拡大(2022年11月22日)

ジャワ島地震で学校倒壊 多くの子どもが犠牲に 耐震強度低く被害拡大(2022年11月22日)

ジャワ島地震で学校倒壊 多くの子どもが犠牲に 耐震強度低く被害拡大(2022年11月22日)

 インドネシアのジャワ島で発生した地震で、これまでに103人が死亡しました。このうち40人が学校にいた子どもたちだったことが新たに分かりました。なぜ、幼い命が犠牲となったのでしょうか。

 地震から1日。地滑りした斜面でショベルカーによる救助活動が行われています。

 インドネシアの国家防災庁によりますと、今回の地震で2200軒以上の建物に被害が出ていて、103人が死亡、25人の行方が分からず、390人がけがをしました。

 現地メディアによりますと、死者103人のうち40人が子どもだったといいます。

 なぜ、犠牲者に子どもが多かったのでしょうか。現地で日本語を教えている学校は…。

 現地の職業能力訓練校・校長:「(Q.生徒に被害は?)いないです、大丈夫です」「(Q.建物が崩れた?)ありますよ、80%ぐらい。今も地震がありまして…本当に怖いな」

 2200軒以上に被害が出たというインドネシアの地震。崩れた建物の下敷きになった人たちの救助活動は夜通し行われているといいます。

 アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の21日午後3時半ごろ、西ジャワ州チアンジュール付近を震源とするマグニチュード5.6の地震がありました。

 現地で日本語と農業を教える学校の校長は、こう話します。

 現地の職業能力訓練校・校長:「パニックしましたね」「(Q.建物が崩れた?)ありますよ、80%ぐらい」「(Q.80%くらいの建物が崩れた?)はい、そうです。だから今(建物を)使わないです」

 今回、犠牲になった103人のうち、現地メディアによりますと、40人が子どもだったのは1つの学校の建物が崩れたためだといいます。

 現地メディア:「子どもたちが一般の学校の授業を終えた後、マドラサで学んでいた時だった」

 マドラサとは、小学生から中学生くらいの子がイスラム教について学ぶ学校です。その学校の建物が崩れ、多くの子が下敷きになったそうです。

 多くの建物に被害が出たことにインドネシア地域研究と災害対応の専門家は、こう指摘します。

 京都大学東南アジア地域研究研究所・西芳実准教授:「(首都)ジャカルタなどの大都市圏の高層建築の場合は耐震を計算して鉄骨を組んで建てられているが、地方では壁で屋根を支えているものが多くあり、耐震強度はかなり低い状況で、地震が続くと屋根の重みに負けて壁が崩れてしまうことがよくある。2004年のスマトラ島沖地震・津波以降、インドネシアで大きな災害地震が相次いだ。その後の被災への経験の積み重ねを踏まえて、今回の地震でも発災と同時に各関係省庁が迅速に対応した」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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