【97歳“歩道暴走”】5人死傷 「認知機能検査」問題なしも…車庫入れは
福島県福島市で歩道にいた女性が車にはねられ死亡した事故で、過失運転致死の疑いで逮捕された97歳の男が21日、送検されました。免許更新の際の「認知機能検査」で問題はなかったということですが、車庫入れでは苦戦していたという声も。
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過失運転致死の疑いで逮捕された無職・波汐國芳容疑者(97)は21日、送検されました。福島北警察署で波汐容疑者は頭からすっぽりとジャンパーをかぶせられ、警察に両脇を抱えられながら、ゆったりとした足取りで車に乗り込みました。
97歳でハンドルを握っていた波汐容疑者が事故を起こしたのは、今月19日です。波汐容疑者の軽自動車は数十メートルにわたり歩道を暴走したといい、正面は激しく大破し、歩道に乗り上げました。その車体には、高齢ドライバーのマークが貼り付けられていました。
現場はショッピングセンター近くの道路で、警察によると、波汐容疑者の車は歩道にいた女性をはねた後、信号待ちをしていた3台の車に次々と衝突し、停車したとみられています。現場には事故の爪痕が残されていましたが、警察によると、ブレーキ痕はなかったということです。
この事故で歩道にいた福島市の調理員・川村ひとみさん(42)が頭を強く打つなどして、死亡しました。また、衝突された車に乗っていた4人が軽いケガをしました。
21日、事故発生と同じ時間帯の午後5時ごろを取材してみると、スピードが出るような道には見えず、通りには、なぎ倒された街路樹とみられる所に赤いコーンが立っていました。
波汐容疑者は歌人として長年活動し、福島県の文化功労賞を受賞したこともあります。運転免許更新の際に行われる「認知機能検査」では、問題がなかったということです。
波汐容疑者宅の近所の住民
「かなり慎重にまわってましたけど」
――曲がるのを苦労していたりとかは?
波汐容疑者宅の近所の住民
「苦労じゃなくて、丁寧に回っていた。(運転を)安全にやっているのかな」
――(波汐容疑者の運転は)安全に?
波汐容疑者宅の近所の住民
「そう、ゆっくり本当。こんなにゆっくり運転して、後の人、大丈夫なのかなあなんて」
安全運転だったと話す人がいる一方、別の住民は「家の車庫も小さいからか、何度も切り返して苦戦していた。以前は普通車に乗っていたけど、いつしか軽自動車に乗り換えていた」、「歌人をやっていて、歌集を出したり、立派な人という印象」と話しました。
警察は波汐容疑者の認否を明らかにしていませんが、事故の原因やいきさつなどを詳しく調べています。
(2022年11月21日放送「news zero」より)
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