“1パック190円”あった!?シャインマスカット 「世界一かも」…奈良の店で激安の理由【もっと知りたい!】(2023年10月17日)

“1パック190円”あった!?シャインマスカット 「世界一かも」…奈良の店で激安の理由【もっと知りたい!】(2023年10月17日)

“1パック190円”あった!?シャインマスカット 「世界一かも」…奈良の店で激安の理由【もっと知りたい!】(2023年10月17日)

 高級ブドウ・シャインマスカットは今年、1房398円という驚きの値段で販売され、話題になりました。1パック190円で売っていたという情報を入手し、その店を取材しました。

■「20回買った」「めちゃ安い」異例の安さ

 スーパーイズミ 五味衛社長:「いよいよ、今年最後のシャイン(マスカット)ですよ。来週(今週)ですね、終わりですね」

 もうすぐ旬を終える高級ブドウ・シャインマスカット。今年は破格の安値で販売されるケースが多く、人気を博しました。

 客:「もうめちゃくちゃ安いと思う。1000円以下では、去年までだったら買えないから。消費者とすると、うれしいですよね」

 客:「今年は(たくさん)買いました。10回じゃきかない。20回は買っている」

 都内にあるスーパーでは、特売日には1房398円という安さで販売していたといいます。

 五味社長:「初めてですね、こんなお値段になったのは。自分も商売をやっていて、びっくりしました。(今年は)もう何千パック売っているか分からないですね。(例年の)3倍くらい」

 異例の安さの背景には、猛暑で生育が早まり、産地の収穫時期が重なったことや、原発処理水放出の影響で香港などへの輸出量が減ったことなどがあるといいます。

■「1パック190円」奈良の青果店に…本当?

 一体、日本で一番安いシャインマスカットはいくらなのでしょうか?

 SNS投稿:「シャインマスカット490円」「安いシャインマスカット見つけた!!!!(397円)」

 調査をすると、500円以下で買える激安シャインマスカット情報が続々とありました。

 SNS投稿者:「神奈川です。1パック398円で、値段を二度見しました」

 SNS投稿者:「京都の普段から買い物に行くスーパーですね。単純にめちゃくちゃ安いなと思いました。びっくりしましたね(500円)」

 中でも衝撃を受けたのが、なんと「1パック190円で売っていた」という投稿です。

 これは本当なのでしょうか?投稿者に話を聞いてみました。

 SNS投稿者:「(Q.これはどこですか?)奈良県ですね。ここが一番安いんじゃないかと思うくらい、見たことがない値段だったので。車で走っていて、(190円という)看板が掲げてあったので、思わずUターンして車を止めて、買いに行こうって思いました」

 購入した投稿者によりますと、190円でシャインマスカットを販売していたのは奈良県内の青果店だといいます。

■2週間限定で販売 店長「安さ世界一?」

 今でもこの値段で売られているのか?確かめるべく、奈良へ向かいました。

 新幹線や在来線を乗り継ぎ、移動することおよそ4時間。道路沿いで発見したのは、「卸売センタージャンボ」という青果店です。

 多くの人でにぎわう店内には、大量の野菜や果物がカゴに入れられ、売られています。

 カゴに山盛りのカキが980円、ミカンが380円と、どれもが破格の値段でシャインマスカットへの期待が膨らみます。そして、ついに…ありました!

 値段は480円。190円のシャインマスカットは、誤った情報だったのでしょうか?店長に聞いてみました。

 卸売センタージャンボ 谷村勝店長:「(Q.190円の投稿を見たが?)本当にそれで売っとった。2週間くらい前にこれで売っとったよ」「(Q.本当だ、同じ看板ですね)いつまででも仕入れの関係で、この値段は出せないから」

 先月末から今月頭にかけての2週間限定で、本当に190円で販売していたといいます。

 谷村店長:「(Q.190円は安すぎません?)安いよ、安いよ、そりゃあ安いよ。過去、俺の経験ではない。190円は日本にもないし、世界にもないんちゃうか。世界一だろ、おそらく」

■なぜ破格? 熟しすぎて赤くなった実は…

 店内には、シャインマスカットを190円で購入したと話す多くの客がいました。

 客:「きょうはあんた高いやん、480円」

 谷村店長:「これ、高いないねん」

 客:「いつもこれで(客)買うもん」

 谷村店長:「ずいぶん食べたな、10パックくらい食べたんちゃうか?」

 客:「もっと買ってる。人にもあげてるもん、おいしいから」

 客:「190円のシャインマスカットもめっちゃ甘かった。これで190円なん?言うて。きょうないから残念やな。もうちょっと、はよこなアカンわ」

 なぜ、こんなに安く売ることができるのでしょうか?

 谷村店長:「今年は特別にちょっと暑かったから。きつい太陽にあたってしまって、完熟しすぎている、熱で。市場にたくさんそういう色の赤いやつが入荷した、大量に。その商品だけは世間(の)市場よりも、定価よりも安く売れた」

 通常、実がきれいな緑色の商品が大手スーパーなどに出荷されるため、熟しすぎて赤くなった実は安く仕入れることができるといいます。

■店長「3000パックを3日ほどで売った」

 しかし、多少赤くなったほうが甘みは増すということで、試食してみました。

 谷村店長:「こっち青いでしょ、青いの食べてみて」
 番組スタッフ:「めちゃくちゃ甘いです」

 谷村店長:「これ食べてみ、この赤いやつ」
 番組スタッフ:「確かに、さっきより甘いです」

 シャインマスカットは480円でも大人気です。

 客:「480円よ」「うそでしょ」「うれしい」

 谷村店長:「はよ買って、はよ買って、もう終わるで。本日終了しますよ。早くしてください」

 試食をした客が次々と商品を手に取り、飛ぶように売れていきます。

 谷村店長:「3000パックを3日ほどで売った、そりゃあ190円やもん」「(Q.今シーズンはどのくらい売っている?)何万パック売ってるやろ。1万も2万も売ってるやろ」「まず、もうけたろ、ちゃうねん。お客さんが喜んでくれはったらなんぼのもんや」「来年も190円でシャインマスカット売りたいね」

(「グッド!モーニング」2023年10月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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