【ウクライナ進撃】ロシア軍が要塞化“メリトポリ”奪還巡り戦闘激化◆日曜スクープ◆(2022年11月20日)
ヘルソン奪還に国民が歓喜の声をあげるも、ロシアの容赦ない攻撃が続く。15日、ロシア軍はウクライナ首都キーウをはじめ、複数都市に90発以上のミサイル攻撃を行った。インフラ施設が標的となり、10月10日以降で最大の攻撃規模に。ロシアの攻撃に対し、ウクライナは、75発のミサイル、10発のドローンを高い確率で地対空ミサイル・NASAMSにより撃墜に成功、防空システムの迎撃性能の高さが明らかになった。15日、ウクライナの国境近くに位置するポーランド東部にミサイルが着弾、2人が死亡した。ロシアは攻撃否定。バイデン米大統領もロシアによる発射の可能性は低いとした。ポーランドのドゥダ大統領は、アメリカと共同で調査を進める考えを示した。ゼレンスキー大統領は、共同調査の参加意向を示したうえで、「我々の対空システムの一部だというなら証拠が見たい。もしその残骸で犠牲者が出たなら、私たちは謝らなければならない」と述べた。ロシアによる侵攻初期の3月から支配下にある南部メリトポリのフェドロフ市長は、市内は要塞が建築され、占領中にロシアは巨大な軍事基地に変えたと語った。ロシアのヘルソン撤退に伴い南部メリトポリが主戦場となり戦闘激化の可能性も。13日、米シンクタンク・戦争研究所によると、ロシア軍は東部バフムトでの攻撃を継続、同国防省はバフムト南東にあるマヨルスクを占領と発表。同州キリレンコ知事によると、バムフトのインフラは60%が損傷、または、破壊されたことが明らかに。18日には、英国防省は、「ロシア軍は、ヘルソン撤退の部隊の一部を再編し、バフムト近くでの攻撃作戦を強化・拡大を図る可能性が高い」と今後の展開を分析する。侵攻長期化でロシア経済は深刻な様相を呈し、莫大な戦費で財政環境が急速に悪化する。ロシアの今年の財政収支は、1兆3000億ルーブルの赤字との見通し。2021年のGDP、国内総生産の0.9%に相当する。2023年の財政赤字は、3兆ルーブルの赤字が見積もられている。戦争継続の能力はいつまで維持できるのか。「BS朝日 日曜スクープ」(日曜よる7時~)では、ロシアをヘルソン撤退に追い込み、領土奪還に進撃するウクライナ軍の戦況を、米戦争研究所の最新データで詳報・分析、今後の展開を識者と考察する。
★ゲスト:畔蒜泰助(笹川平和財団)、小泉悠(東京大学先端研)
★アンカー…木内登英(野村総合研究所 エグゼクティブエコノミスト)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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