「悶絶の区割り」 改正公選法成立で10増10減で大物議員も戸惑い|TBS NEWS DIG

「悶絶の区割り」 改正公選法成立で10増10減で大物議員も戸惑い|TBS NEWS DIG

「悶絶の区割り」 改正公選法成立で10増10減で大物議員も戸惑い|TBS NEWS DIG

衆議院の1票の格差を是正するため小選挙区の区割りを見直し、定数を「10増10減」する改正公選法が、きょう国会で成立しました。全国各地の選挙区に影響が及ぶ中、あの大物議員も戸惑いを隠せません。

早朝、千葉県のJR南船橋駅前に立つ、立憲民主党の野田佳彦元総理。重鎮議員となった今も、毎朝のように選挙区での地道な活動を続けていますが、野田氏が配布していたビラには…

「悶絶の区割り」

“今、地元で積み上げてきたものが崩れ去ろうとしている”と言うのです。

原因は、きょう午前、国会で成立した改正公職選挙法にあります。

1票の格差を縮めるため、人口によって小選挙区の数を増減させる「アダムズ方式」を適用。5つの都県では、小選挙区があわせて10増える一方、10の県であわせて10減るなど、140の選挙区の区割りが変更されるのです。

野田氏の地元、千葉県では選挙区の数が13から14に増加。結果、野田氏が選出されている船橋市の「千葉4区」では…

記者
「船橋市を南北に走るこちらの道路をさかいに、千葉4区は真っ二つに分断されます」

これまでは、船橋市の大部分が千葉4区でしたが、区割りの見直しで、船橋市を東西に分断。新4区と新14区となったのです。

立憲民主党 野田佳彦元総理
「どの地域も本当に汗と涙で培ってきた地盤ですし、船橋丸ごと全体ですのでね、そうなると本当に体が真っ二つに裂かれるような思いです」

野田氏は、選択しなかった選挙区の有権者に理解してもらうことが一番大切だと語りましたが…

立憲民主党 野田佳彦元総理
「どっちにしろ、悶絶しながらの決断になると思いますね」

自民党 木村哲也前衆院議員
「区割り法案について、お話をさせて頂いております」

同じ選挙区のライバル、自民党の木村てつや前衆院議員も難しい判断を迫られています。

自民党 木村哲也前衆院議員
「まだ4区か14区か 決断は下すことができておりません。4区、14区いずれになっても、また皆様と議論を深めて、私は船橋を愛してる」

過去3度の選挙で、野田氏に一度も勝てずにいる木村氏。新たな区割りでも野田氏と戦うことになるかどうかは、気になるところです。

Q.立憲民主党が誰を擁立するか気になりますよね

自民党 木村哲也前衆院議員
「気になりますけれども。それはもう気にならないと言ったら嘘になりますけれども、そこはもう覚悟を決めておりますので。もし、また野田元総理と対戦することになりましたら、胸を借りて頑張って参りたいと思います」

千葉以外を見てみると、選挙区が減る和歌山では、自民党の二階元幹事長と石田元総務大臣という現職2人の公認争いに加え、世耕参院幹事長が衆議院への鞍替え出馬を狙っているとも囁かれています。

また、選挙区が増える地域をめぐり、自民党と公明党の与党内での議席争いが予想されるなど、新たな区割りをめぐる混乱は、しばらく続きそうです。

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