魚も住めぬ異常干ばつ、一方で豪雨・洪水被害続く 一変した世界の風景(2022年11月17日)

魚も住めぬ異常干ばつ、一方で豪雨・洪水被害続く 一変した世界の風景(2022年11月17日)

魚も住めぬ異常干ばつ、一方で豪雨・洪水被害続く 一変した世界の風景(2022年11月17日)

 ヨーロッパで起きた異常熱波が魚の命を脅かしています。干ばつの影響で川の水位が低下し、その住処(すみか)が奪われつつあります。

 強い風によって舞い上がる砂煙。高速道路の真ん中で大型トラックが横転。さらに別の場所でもトレーラーが横たわっています。

 この時、風速44メートルの突風が発生したとみられ、トラックが次々と吹き倒されたのです。

 場所はアメリカカリフォルニア州。砂漠に発生した高気圧から出た風が山脈を越え、強い風となって町を襲ったのです。

 現在、南カリフォルニアでは干ばつの被害が拡大しています。

 さらに、乾いた強風が吹き続いて空気は乾燥。山火事も懸念されています。

 記録的な猛暑となったヨーロッパ。イタリアではある異変が…。

 干ばつの影響で川の水位が下がって魚の住処が減少。魚たちは狭い水場に追い詰められ、過密状態になっているのです。

 別の水場に魚たちを移動させようとする住民たちの姿も…。

 日照りが続き、大地は痩せて作物が育たないため、神頼みで雨ごいをする国も…。

 南米ボリビアにある小さな村。去年からほとんど雨が降らず、住民たちがあがめる「聖なる丘」で雨が降るよう祈っているのです。

 村のリーダー:「祈り続けます。神が恵みの雨を与えてくれるまで」

 干ばつに苦しんでいるボリビア。政府はペルー沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象の影響とみています。

 その一方、同じ南米で大雨の被害が多発。コロンビア、ベネズエラ、ブラジルなどでは洪水の被害が発生しているのです。

 オーストラリアでも「ラニーニャ現象」が原因ともいわれる118年ぶりの記録的な豪雨を観測。

 すでに2日以上経ちますが、浸水したままの状態が続いています。

 アフリカの南スーダンでは数カ月間、断続的に大雨が降り、各地で水が引かない状況が続いています。

 浸水が続くことで異常ともいえる光景を目の当たりにすることも…。町が緑色に変わったのです。なぜこのような現象は起きたのでしょうか。

 浸水した水が変色し、町全体が緑色のじゅうたんを敷き詰めたような状態に…。

 おととし9月、何度も洪水が続き水が引かず、大量の「藻」が発生したのです。

 場所はアフリカ・セネガルの首都ダカール。人口が集中し、細い道が入り乱れています。

 排水も整っておらず、洪水が起きると長期にわたって水がとどまってしまうのです。

 生物学者によりますと、藻が大量発生する条件として、水温が温かく日光と栄養が十分にあることと言います。

 その環境は現在、アフリカ各地の洪水が起きている国も皆、同様で、いつ同じ現象が起きてもおかしくはないのです。

 深刻な洪水被害の続くアフリカ。農地が浸水したままの地域も多く、作物が収穫できない状態が続いています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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