「アメリカを再び偉大な国に」トランプ氏が大統領選に出馬表明… 中間選挙で影響力低下の声も|TBS NEWS DIG
「重大発表」を予告していたトランプ前大統領。2年後の2024年に行われる大統領選に立候補すると正式に表明しました。中間選挙での獲得議席が当初の予測より伸び悩むなど、共和党内からも影響力の低下が指摘される中、強気の演説を貫いたトランプ氏ですが、巻き返しとなるのでしょうか。
■トランプ氏 大統領選出馬へ 共和党内から疑問視も
アメリカ南部フロリダ州にあるトランプ前大統領の邸宅マール・ア・ラーゴ。熱狂的な支持者の前にトランプ氏が姿を見せました。自身が予告していた重大発表とは・・・
「アメリカを再び偉大で輝かしい国にするために大統領選への出馬を表明する」
2年後の2024年に行われる大統領選挙に立候補すると表明しました。
トランプ前大統領
「私たちは衰退の一途をたどっている。何百万人ものアメリカ人にとってバイデン政権下の2年間は痛み 苦難 不安 絶望の時だった」
トランプ氏はバイデン政権の政策を批判。ロシアのウクライナ侵攻も私が大統領だったら決して起きなかったなどと主張しました。トランプ氏を巡っては中間選挙で推薦した候補者が相次ぎ落選し共和党の獲得議席が当初の予想より伸び悩むなど混乱。共和党内からも影響力について疑問視する声が上がっています。
トランプ氏の出馬表明中、バイデン大統領はツイッターで
バイデン大統領(ツイッター)
「ドナルド・トランプがアメリカをダメにした」
トランプ氏の復権はありうるのでしょうか。1時間以上続いた演説では最後まで強気を貫きました。
トランプ前大統領
「アメリカを再び強く、たくましく、誇り高く、アメリカを再び偉大な国にする。ありがとう」
■ なぜこのタイミングで出馬表明か 共和党支持者にはトランプ氏以外の声も
小川彩佳キャスター:
「15日の重大発表は予告されていましたが、なぜこの日の表明なのでしょうか」
樫元照幸記者
「15日に大きな発表を行うと表明したのは中間選挙の選挙戦最終日でした。当時は共和党の大きな勝利が予想されていましたのでその勝利の勢いを自分のものにしたいという狙いがあったと思います。ただ実際には中間選挙で共和党は伸び悩み、計算が外れる形となりましたが、もう後には引けないという状況になりました。
また、今回演説を行ったマール・ア・ラーゴですが、機密書類をホワイトハウスから持ち出していた疑惑が明らかになっています。この他にもトランプ氏が関与した複数の疑惑について捜査が行われている中で大統領選挙に出馬をすることで訴追の動きを一時封じることができるという計算もあったと思います」
小川キャスター
「前回と比べ今回の発表について世論の受け止め方はどうですか」
樫本記者
「熱狂的な支持者はいますが、2020年の選挙を盗まれたと依然として主張している姿に共和党支持者の間では嫌気がさしてトランプ氏以外の登場を期待する声が高まっていると思います。
トランプ政権で国務長官を務めたポンペオ氏、この方も出馬の可能性があるとみられていますが、そのポンペオ氏が「私たちが必要なのは前を向いている指導者であってバックミラーを見ながら被害者意識を主張する人ではない」と、つまり過去を振り返ってばかりの人はもう求めていないと批判をしていたのが印象的でした。
今後はトランプ氏と距離を置いた政治家が共和党支持者の中でどのような支持を得ていくかそしてミニトランプとも呼ばれ最大の対抗馬と見られているフロリダ州のデサンティス知事がトランプ氏に代わる支持を得ていくかどうかが焦点となります」
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