スポンサー・AOKIからの4500万円資金提供めぐり 東京五輪組織委・元理事の自宅や電通本社を家宅捜索 東京地検特捜部 元会長は「非常に残念」｜TBS NEWS DIG
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の元理事が、大会スポンサーから多額の現金を受け取っていた問題。大会からおよそ1年。東京地検特捜部が五輪を巡るカネの流れにメスを入れました。
「組織委員会の理事としてAOKIの『あ』の字も出したことが無いし、なんのアクションもしていない」
JNNの取材にこう疑惑を否定していた、大会組織委員会の高橋治之元理事（78）。しかし、きょう午前9時すぎ、その高橋元理事の自宅に東京地検特捜部が家宅捜索に入りました。
今回の疑惑は、高橋元理事が代表をつとめるコンサルティング会社が、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKI」側と2017年10月にコンサルタント契約を結び、総額およそ4500万円を受け取っていたというものです。
大会組織委員会の理事は「みなし公務員」で、職務に関して金品を受けとっていれば収賄罪に抵触します。
特捜部による強制捜査をうけ、組織委員会の橋本元会長は・・・
大会組織委員会 橋本聖子元会長
「オリンピック・パラリンピックの舞台において、そういったことが後から出てくることは、非常に残念であります」
組織委員会とスポンサー契約を結び、大会関連のスーツを販売していたAOKI。関係者によりますと、AOKIの前会長は特捜部の任意の聴取にこう述べたと言います。
AOKI 青木拡憲前会長
「高橋さんの人としての力に期待した」
高橋元理事は大手広告会社「電通」の元専務で、組織委員会でスポンサー企業を担当するマーケティング局には、その電通から多くの社員が出向していました。特捜部はきょう、電通本社にも家宅捜索に入っています。
高橋氏は取材に対し、「AOKIに特別な便宜を図ったことはない」としていますが、特捜部は今後、資金提供の経緯や違法な便宜を図っていないかなど解明をすすめるものとみられます。
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