“政界のスカイウォーカー”共和党新星の人気に焦り？トランプ氏が大統領選出馬表明(2022年11月16日)
トランプ前大統領が、2年後に迫ったアメリカ大統領選挙への出馬を表明しました。
出馬宣言の場所に選んだのは、3年前と同じく、フロリダの自宅でした。
トランプ前大統領：「本当ならのんびり暮らしていたはずだが、皆さんと同じく、愛する国を救わねばと感じた。アメリカに偉大さと栄光を取り戻すため、私は大統領選に出馬する」
中間選挙で“トランプ旋風”は不発に終わり、共和党内で責任を問う声も巻き起こっているさなかです。そんなタイミングで一番に名乗りを上げた理由。大きいのは“ポストトランプ”になり得る存在が急浮上してきたからかもしれません。中間選挙で圧勝し、再選を果たしたフロリダ州のデサンティス知事。共和党が苦戦を強いられた今回の戦いで「フロリダだけは赤い風が吹いた」と言われるほどでした。
選挙後に行われた世論調査では、トランプ氏を抑えて、支持率1位に躍り出ています。デサンティス氏、トランプ氏同様にクセが強いようです。例えば、中絶や銃規制の強化などは反対。民主党が知事を務める州に大量の移民を送り付けたり、トランスジェンダーの学生が部活に入ることを禁じたり、極端な政策が目立ちます。コロナ対策では、ロックダウン、ワクチン、マスク、すべて反対。これが観光が主要産業であるフロリダ州の有権者には、高く評価されました。
有権者：「彼は“政界のルーク・スカイウォーカー”で、『最後の希望』として、批判を気にせず、州民のためにやってくれるはず」
デサンティス氏は、4年前に初めて知事選に出馬した際、“完全なトランプ派”でしたが、今回はトランプ氏の推薦なしで選挙に臨みました。
トランプ氏はSNSで集中砲火を浴びせます。
トランプ前大統領：「あいつは“並の政治家”だ。金も人気もない。4年前の知事選では、ガタガタの選挙陣営を俺が立て直してやったのだ」
デサンティス氏は、まだ大統領選への出馬に意欲を見せているだけです。
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