“師走”の寒さ…各地で冬支度 年末年始の帰省は?旅行は?“行動制限なし”に備える人(2022年11月15日)

“師走”の寒さ…各地で冬支度 年末年始の帰省は?旅行は?“行動制限なし”に備える人(2022年11月15日)

“師走”の寒さ…各地で冬支度 年末年始の帰省は?旅行は?“行動制限なし”に備える人(2022年11月15日)

 15日朝は北日本を中心に今シーズン一番の冷え込みとなり、関東では師走並みの寒さでした。そんななか、東京の新型コロナの新規陽性者は2カ月ぶりに1万人を超えました。まもなく年末年始。“行動制限”がないのは3年ぶりです。皆さんどう過ごすのでしょうか。

 寒さが絶景を作り出しています。北海道陸別町。太陽の光がダイヤモンドダストに反射し、光の柱が出現する“サンピラー現象”です。

 過去、マイナス30℃を観測した町。まだ“序の口”です。とはいえ15日朝、マイナス9.4℃と全国一の寒さとなった町。朝のつらさには慣れません。

 寒さを喜ぶ人もいます。

 陸別町役場・産業振興課商工担当、岡本朱音さん:「寒さを陸別町は売りにしているので、マイナス9.4℃を皮切りに陸別町を知ってもらうきっかけになれば」

 寒さの町として知られ、祭りなども開催する町。知名度アップへの期待と生活への負担。複雑な心境ものぞかせます。

 陸別町役場・産業振興課商工担当、岡本朱音さん:「気温が下がれば下がるほど寒さ目当てに来る人もいるので助かってはいるが、生活面だったら苦労することもある」

 北日本を中心に今シーズン一番の冷え込みとなった15日朝。上空の寒気などの影響で、北日本では内陸を中心に氷点下となりました。

 朝焼けに照らされた奈良公園。奈良市は最低気温6.5℃を観測。鹿が吐く息も白く染まっています。

 各地で冬支度が進みます。

 最低気温6.9℃となった福島県会津若松市。雪の重さから木を守る冬の風物詩「雪つり」が始まりました。

 御楽園庭園管理長・小林賢さん:「紅葉の時期が終わり、これから会津は雪国なので、いよいよ冬の本格的なシーズンになってくるんだという思い」

 関東でも冬への備えが進んでいます。

 自動車用品店では冬用タイヤへの履き替えの予約が増えていました。

 タイヤ交換に来た客:「寒くなると早めにやっておかなければと」

 スーパーオートバックス前橋・岩渕史剛ピットマネージャー:「土日中心に2週間先まで埋まっている。例年より早めに予約する客が増えている」

 温泉地はにぎわいを取り戻しつつあります。

 群馬の名湯・草津温泉。この寒さで湯煙も高く上っています。正午でも6℃を下回り、温泉にはうってつけの寒さ。

 体の芯から温まる甘酒。こちらもにぎわいました。

 頼朝・山口芳雄店主:「もう50杯から60杯は売れてますね。きょうあたりは草津らしい寒さというか」

 その寒さのなか、Tシャツ姿の人を発見。

 折り畳み自転車やヒッチハイクなどで日本一周をしている3人です。兵庫や奄美大島から出発し、たまたま草津で会ったそうです。

 自転車などで日本一周中の人(20代):「野宿したんですけど、もう頭が凍りましたね。むちゃくちゃ寒かったです。寒くてチャリこげないです。手が凍っちゃうんで、手と頭が凍っちゃうんですよ」

 この後、さらに寒い新潟を目指します。

 自転車などで日本一周中の人(20代):「より寒くなるのでむちゃくちゃ怖いです。気合いじゃないですか」

 海外の人にも温泉は人気です。

 香港からの観光客:「ここで休んで香港でまた頑張ります」

 気合いの浴衣姿。それもそのはず久々の旅行です。

 神奈川からの観光客:「寒いです、正直。4年ぶりになります。コロナのせいで。思い出作りのために。きょうのために頑張ってきたんです、仕事」

 草津温泉がある群馬県。その不安のたねも抱えています。

 群馬県・山本一太知事:「警戒レベルを『2』に引き上げることにしました」

 病床使用率が50%に近づいた群馬県。12日から、警戒レベルを引き上げました。インバウンドや旅行支援で活気づく温泉街。感染対策に気を使いながら年末を迎えます。

 15日、北海道では過去最多となる感染者数が確認され、初めて1万人を超えました。東京都の感染者も1万人を超えました。

 5ミリ以上の雨が降るのはおよそ1カ月ぶりのことです。日中も気温が上がらず、“師走”並みの寒さとなりました。散り始めた銀杏が黄色いじゅうたんのように敷き詰められています。寒さと雨のなか、こんな人々も…。

 夏は遊園地として使われるプール。冬場は釣り堀として人気です。ニジマスなどが釣れるそうですが、何分この寒さです。

 釣り客:「持ってきたの全部着ている。寒いと車に戻りたい」

 「暖まりたい」という人にはこんなスポットも人気です。昭島市にあるアウトドア用品の店。屋外スペースではたき火を楽しみながら、バーベキューができます。

 なぜか見ていても飽きないたき火…。実は今ちょっとした「たき火ブーム」なんです。

 コロナ禍のキャンプブームもあり、“たき火の魅力”に気付いた人が増えたといいます。キャンプグッズ売り場では、たき火台などグッズも売れています。

 行動制限のない冬休み。すでに備える人もいます。港区では15日、ワクチンに1時間待ち…。別の場所では週末は2、3時間待ちになるそうです。今打つ理由はさまざま。

 70代(5回目接種):「早く打ちたかった。感染者増えてて、お正月近いし」

 正月を前に…。

 60代(5回目接種):「年末年始に旅行の予定があるので、ワクチンパスポートを取りたい」

 旅行。中にはこんな人も…。

 60代(5回目接種):「コロナワクチン接種とインフルの接種」

 一日にダブル接種です。

 60代(5回目接種):「同時だからどうかなと思った、副反応が。打っとけば安心かな」

 港区によると年末が近付くにつれ、接種を希望する人が増え、先月末に比べておよそ2倍になっているそうです。ただ、気になるのはあの存在。

 愛知県・大村知事:「オミクロン株のBQ.1.1系統が11月12日土曜日に県内で初めて確認されました」

 オミクロン株の新たな派生型BQ.1.1、通称「ケルベロス」です。14日、愛知県や広島県、奈良県で初めて確認されたほか、今月に入って相次いで確認されています。

 国立感染症研究所はBQ.1.1について、現在主流となっている「BA.5」と比較してワクチン接種や感染したことでできる抗体から逃れる能力が高い可能性があるとしています。

 80代(5回目接種):「(Q.忘年会や帰省は?)(忘年会は)友だちわずか2人から3人でやると思う」

 50代(4回目接種):「自分も(忘年会を)ずっと控えていたので、予防接種して不安な材料を取り除ければ」

 年末年始を前に専門家は…。

 名古屋工業大学・平田晃正教授:「免疫の回避が強いといわれているので、いったん広まるとかなり早いスピードで広まる可能性がある。成人式後にピークが来るのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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