「いい生活が一瞬で消えた…」建物が真っ二つに倒壊 ハリケーン「ニコル」のつめ跡(2022年11月14日)

「いい生活が一瞬で消えた…」建物が真っ二つに倒壊 ハリケーン「ニコル」のつめ跡(2022年11月14日)

「いい生活が一瞬で消えた…」建物が真っ二つに倒壊 ハリケーン「ニコル」のつめ跡(2022年11月14日)

 ハリケーン「ニコル」が残した被害の爪跡。アメリカ沿岸部の高級リゾート地で撮影されました。高波にえぐられたのでしょうか。多くの建物が倒壊していました。

 海が一面、真っ白に。沿岸を高い波が打ち寄せてきます。

 アメリカ・フロリダ州を襲ったハリケーン「ニコル」。アメリカ本土に11月、ハリケーンが上陸するのは観測史上、今回を含めてわずか2回しかありません。

 波にあおられ、まるで木の葉のように揺らされるボート。

 リゾートホテルやマンションが立ち並ぶビーチ沿い。プールのそばまで波に削られています。

 護岸用のブロックの多くが流され、敷地内まで波が押し寄せています。

 本来、ホテルから直接ビーチに降りられる階段にまで波がきています。

 ハリケーンは去っても波は高いまま…。

 海の様子を知るため、多くの住民が集まっています。不安そうに海を見つめ、見守るしかありません。

 海岸沿いの沿岸部は、波により土砂がえぐられている被害が確認できます。

 破壊された海辺の高級リゾート地。その中に人の姿が。倒壊した建物、がれきを撤去する住民たちも。

 地元住民:「現実離れしている。私たちはここで育ち、海辺に立つ家を見てきたけど、こんなことが起きるなんて」

 これまで何度ハリケーンが襲っても倒壊するまでには至らず、地元の人も驚いています。

 地元住民:「懸命に働いて良い生活を手にしたのに、一瞬で消えてかわいそう」

 地元メディアによると、倒壊した建物の多くは1950年代に建設されたものだと言います。

 これまでは風雨に耐え続けていた建物。しかし、今回のハリケーンで土台ごと波にさらわれ、多くが倒壊したのです。

 スペイン東部でも洪水が発生。道路は川と化しました。一気に水位が上がったため、多くの人が取り残されたのです。スペイン各地ではこの1カ月、異常ともいえる高い気温が続いていて、山火事や干ばつなどの被害が相次いでいました。

 北部では土壌が乾燥し、山火事が多発。南部では干ばつにより湿原がほぼ干上がり、熱波の影響でビーチで泳いでいる人がいるほどでした。

 スペイン東部バレンシア州を突然の大雨が襲いました。一気に水位が上がったため、各地で多くの人が取り残されたのです。救助隊が駆け付け、車にいた男の子を救助。地元メディアによると、洪水の起きたバレンシア近海の海面の温度が上昇。雨雲が発生し、激しい雨をもたらしたと言います。

 熱波の影響で洪水だけでなく、干ばつの被害が出ている地区もあり、当局は警戒を呼び掛けています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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