「『テロのにおい』がする」トルコ大統領 イスタンブール爆発で46人拘束 (2022年11月14日)
歴史的な建造物が残り、その美しい街並みが世界遺産に登録されているトルコ最大の都市イスタンブール。街の中心部で起きた爆発を巡りトルコ当局は46人の身柄を拘束しました。
道端に倒れた人を助け起こそうとする男性。現場に到着した消防隊員の周りにはがれきと救助を待つ人の姿が…。
目撃者の男性:「地面には炎が広がり、傍らには数人の死体。1人は足を失っていました。とても悲惨な光景でした」
突然の爆発が起きたのは、トルコ最大の都市イスタンブール。さらに、その中心部となるベヨグル地区です。
日曜日の繁華街。通りは人であふれていますが、次の瞬間、画面は爆発の煙で真っ白に…。
夕方の街には、現場から逃げる人たちの喧騒が響きました。
イスタンブールといえば、アジアとヨーロッパをつなぐ都市で、その東西の歴史が織りなす旧市街の建造物群は「イスタンブールの歴史地区」として世界遺産に登録されています。
その観光・文化の中心都市に起こった惨劇で、これまでに6人が死亡し、81人がけが、このうち5人が集中治療を受けています。
エルドアン大統領:「これを『テロ行為だと断言』するのはまだ早いが、イスタンブール知事から伝えられた情報では、この事件は『テロのにおい』がする。また、ある女性が関わっていることが分かっている」
トルコのボズダー法相によりますと、現地のベンチに不審な女が40分以上座っていて、バッグもしくはビニールの袋を残して立ち去った後、1、2分で爆発が起きたということです。
また、爆弾には殺傷能力を高める釘なども混入されていたとみられています。
今から6、7年ほど前の2015年ごろ、トルコの主要都市ではテロ事件が相次いでいました。
犯行に及んでいたのは、トルコ政府と敵対するクルド人武装組織やイスラム過激派など…。
今回の爆発で、今のところ犯行声明は出ていませんが、ソイル内相は…。
ソイル内相:「先ほど爆弾を残した容疑者が警察によって拘束されました。クルド人武装組織によるテロ行為だと判断しました」
ロイター通信が報じたところによると、実行犯はシリア人の女で、これまで46人が拘束されたということです。
ソイル内相は「8人はすでに解放された」と発表しています。
果たしてその背景には何があるのでしょうか。トルコ政府はSNSで気になるツイートを上げています。
トルコの報道官のSNSから:「市民に対するテロ攻撃は一部の国によるテログループ支援の直接的、間接的結果で、トルコとの友好関係を望むなら直ちに支援をやめなければならない」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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