「第8波」入り口? 長野県に“異変” 病床使用率1位 集団免疫の低さや気候が要因か(2022年11月14日)

「第8波」入り口? 長野県に“異変” 病床使用率1位 集団免疫の低さや気候が要因か(2022年11月14日)

「第8波」入り口? 長野県に“異変” 病床使用率1位 集団免疫の低さや気候が要因か(2022年11月14日)

 「木枯らし1号が吹いた」と発表されるなど、14日は全国的に北風が強まりました。冷え込みとともに、新型コロナの感染者も増えています。“第8波”の入り口ともいわれるなか、病床使用率が最も深刻な長野県では“ある異変”が起きています。
 
 週が明け、季節は一気に進んだようです。先週の暖かさにつられて薄着で来た人も。

 北風が全国的に強まった14日、その影響も出ています。

 歩道に突き刺さった鉄骨…工事の足場です。渋谷区では、高圧線の工事をするための足場が風で崩れました。けが人はいませんでしたが、近くの飲食店は泣くに泣けない状況です。

 店員:「いつも月曜日はすごく忙しい。きょうは暇」「(Q.客はどれくらい少ない?)半分くらい」
                    
 13日、近畿地方で発表された木枯らし1号。世田谷でも13日、風が枯れ葉を巻き上げる様子が捉えられました。

 東京都心では14日未明、最大瞬間風速13.8メートルを観測しました。  

 13日の暖かさとは打って変わり、この時期らしい寒さが訪れた列島。西日本や北海道を中心に冷え込みが強まりました。
   
 最高気温が13日より9℃ほど下がった札幌市内。落ち葉にはうっすら雪が積もっています。ただ、気象台では「雨」と観測されたため、初雪の発表には至っていません。    

 晩秋を彩る紅葉もそろそろ見納めでしょうか。

 群馬県にある吉祥寺。紅葉に染まる庭園をハート形に縁取る窓。鏡面上の床に映る「逆さ紅葉」が人々を魅了しています。「恋人の聖地」とも呼ばれるこの場所。若者だけのものではありません。

 70代夫:「もう40年以上だから」

 60代妻:「もう古いからね」
    
 70代妻:「(コロナ禍で)3年間出られなかったから、気持ちを明るくしようとここの地を選んだ。本当に幸せ」 

 思わず黄昏を感じる1コマ。

 最低気温8.9℃となった伊香保。折からの風で、紅葉も少し散り始めています。

 群馬県は「病床使用率」が全国2位となるなどコロナも警戒が高まっていますが、忍び寄る“第8波”もかすむほどの絶景です。

 50代女性:「一人8000円の補助と3000円のクーポンをもらった。(行動制限は)精神上にも良くないので(規制は)かからないでほしい」 
       
 近付く冬を前に、温泉地は多くの人でにぎわいました。

 伊香保温泉にある紅葉の名所「河鹿橋」。橋を囲む木々は赤く染まり、人々は次々に写真に収めます。

 旅行支援やインバウンドでにぎわう観光地。行動制限のない年末を願うばかりです。

 14日、4025人の感染者が確認された東京都。「第8波を前に」ということでしょうか。薬局にも異変が起きています。

 新宿区にある薬局。全国旅行支援が始まり、売れ始めたのが抗原検査キットです。開始前の週は12個ほどでしたが、全国旅行支援が始まり100個を超える売り上げとなっていました。

 ヒジカタ薬局・土方陽介代表:「11月に入り少し増えた。旅行に行く人で持っておきたいとか、帰省するとかで需要がある」
             
 すでに患者が急増したのは意外な県でした。病床使用率が1位となったのは長野県です。半分ほどの病床が埋まりつつあります。

 14日も1176人の感染者が確認されました。気になるのは、なぜ長野県なのかという点です。

 信大附属病院感染制御室・金井信一郎副室長:「第6波、第7波と感染者数は長野県でもたくさん出たが、全国と比較するとそんなに多くなかった。集団免疫は低い状況で、だいぶ人が動くような状況になっているので感染が広がっている」 
  
 加えて、換気のしにくい寒さも要因として挙げられます。

 信大附属病院感染制御室・金井信一郎副室長:「循環器系の疾患などの色んな病気が増える時期。体調管理はしっかりして頂きたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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