ラグビー“もう一つの日英戦” 「奥記念杯」ワールドカップ日本大会招致への尽力を偲ぶ|TBS NEWS DIG
ラグビー日本代表がイングランドに挑んだ12日、もう一つの日英戦がありました。ラグビーを通して両国の架け橋になりながら、イラクで殺害された外交官を偲ぶ追悼試合です。
ラグビー日本代表が来年のワールドカップで対戦する強豪イングランドに挑んだ12日。観客席から声援を送るのは、外交官の大藤勇太さん(28)。
実は大藤さん、この試合前に自らもラガーマンとしてもう一つの日英戦に出場していました。それは2003年にイラクで復興支援にあたっている最中、銃撃されて亡くなった奥克彦大使を偲ぶ追悼試合「奥記念杯」です。
奥さんは早稲田大学やオックスフォード大学でラグビー部の選手として活躍。その人脈を生かし、当時から、ワールドカップ日本大会の招致に尽力していて、大会は亡くなったあとの2019年に実現しました。
奥記念杯は在イギリスの日本チーム「ロンドン・ジャパニーズ」と、オックスフォード大学のOBらのチームとの間で2005年から毎年行われています。
奥記念杯の発起人 レジ・クラークさん
「カツ(奥大使)は日本ラグビーのかけ橋でした。2019年ワールドカップの成功は彼の遺産です」
大藤さんも奥さんの背中を追ってオックスフォード大学に留学してラグビー部に入部、在英日本大使館の外交官として勤務し、戦争が絶えない地域や国々の安全保障に関わっていきたいと考えています。
在英日本大使館の外交官 大藤勇太さん
「奥大使がイラクで苦しんでいる方々の復興のため、全力を尽くされていたのと同じように、地域の平和や安全、国際社会のために貢献できる外交官になりたい」
代表戦では日本はイングランドに敗れてしまいましたが、奥記念杯では「ロンドン・ジャパニーズ」が久々の勝利をおさめました。
在英日本大使館の外交官 大藤勇太さん
「ここ(イギリス)に来て初めて勝ったので、本当に感動です。(奥記念杯を)主催、参加しているイギリス人のみなさんに感謝しかない」
奥大使が築いた両国の絆。今も日英のラガーマンたちに受け継がれています。
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