ツイッター買収後“大量解雇”に“倒産発言” トランプ氏の凍結アカウントは復活へ…『人類のため』マスク氏の狙いとは?【サンデーモーニング】【手作り解説】|TBS NEWS DIG
ツイッターを買収した世界一の大富豪イーロン・マスク氏。凍結されたトランプ前大統領のアカウントを復活させる意向を示しているほか従業員を大量解雇し、倒産の可能性についても言及しました。広告を一時停止する企業も相次ぐ中、マスク氏の狙いは?
■世界一の大富豪イーロン・マスク氏
ツイッターを買収したイーロン・マスク氏の狙いは、どこにあるのでしょうか。マスク氏は、アメリカの電気自動車最大手・テスラの創業者の1人で、民間で初めて有人宇宙船の打ち上げを成功させたスペースX社のCEOも務めます。総資産およそ27兆円、今年(2022年)の世界長者番付で1位になりました。そのマスク氏が先月(10月)、およそ6兆4000億円でツイッターを買収したのです。
■1日2億人以上が利用するSNS
ツイッターは、2006年にサービスを開始。今では、世界で1日当たり2億人以上が利用しています。名前の由来は『tweet』=『鳥のさえずり、つぶやき』。利用者は短い文や写真などを投稿します。情報の発信や共有に、大きな影響力を持つSNS、ツイッター。
問題とされてきたのが、フェイクニュースやヘイトスピーチなどの拡散です。これまで、ツイッター側も、内容が疑わしい投稿や差別表現などには、監視の目を光らせていて、警告や削除を行うなど、人員やコストをかけてきました。
■大量解雇の影響とマスク氏の主張
しかし、マスク氏が行った従業員の大量解雇が、こうした投稿の管理でも、不安を呼んでいます。解雇された従業員の中には、フェイクやヘイトなど不適切な投稿を監視していた人たちも含まれ、その要とされた幹部の辞任も報じられるなど、懸念が高まっています。また、ツイッターはアメリカ議会襲撃事件(2021年1月)の際、「暴力をあおる恐れがある」として、トランプ前大統領のアカントを『BAN』、つまり、『永久追放』しましたが、マスク氏は、このアカウントを復活させる方針で、物議を醸しています。マスク氏は『極右と極左がそれぞれのSNSで、より多くの憎悪を生み出し、社会を分断させる危機が高まっている』と主張。
ツイッターという、一つのSNSで様々な意見を戦わせた方が、社会の分断を防ぐことができるという考え方のようですが、トランプ氏はすでに自らが立ち上げたSNSで一方的な主張を繰り返しているほか、マスク氏の買収後、ツイッターでは、黒人に対する差別用語が6倍に増えたというデータもあります。
この状況に懸念を抱いたのか、広告主のゼネラル・モーターズやフォルクスワーゲン、ファイザーなどが、広告を一時停止したと報じられています。ツイッターを手中にしたことについて、マスク氏は「大儲けできるだろうと思って買収したわけではない人類を助けるために買収した」とコメントしています。一方で、フェイクやヘイトをどう規制していくのか、その形は見えていません。
(「サンデーモーニング」2022年11月13日放送より)
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