カンボジア訪問中の岸田総理、ASEANに2950億円の経済支援狙いは?|TBS NEWS DIG
カンボジアを訪問中の岸田総理は、円借款2950億円を供与するなど、ASEANへの経済支援を表明しました。その狙いについて、同行記者の報告です。
閣僚が相次ぎ辞任する中、カンボジアでのASEAN首脳会議を皮切りに、一連の外遊をスタートさせた岸田総理。
岸田総理
「私がアジアの未来を考えるとき最も重視しているのが、日ASEAN関係であると明らかにしてきました」
新型コロナなどからの経済回復のため、ASEANに対し、総額2950億円の円借款を供与すると表明しました。各国から日本の支援を評価する声が相次いだということです。
岸田総理の念頭にあるのが、ASEANでの経済的な影響が強まっている中国の存在です。今回、岸田総理は南シナ海などへの海洋進出を強める中国を念頭に、現状変更の試みに懸念を表明するとともに、ASEANの会議では初めて、台湾海峡の平和と安定の重要性を訴えました。
台湾有事の懸念から、日本としてはASEANに対し質の高いインフラ投資などを通じ、日本の影響力を高め指示を得たい考えです。
13日はアメリカのバイデン大統領と韓国の尹大統領と相次いで会談することになっていて、支持率回復のため成果をあげたい岸田総理としては、早くも山場を迎えています。
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