【独自】GoTo不正疑惑 別の旅行会社でも・・・ 実態のない宿泊で給付金申請か
私たちの調査報道で明らかになったGoToトラベルの不正利用疑惑。すでに不正が指摘されているHISの子会社2社とは別の旅行会社も、実態のない宿泊で給付金を申請していた疑いがあることが新たに分かりました。
HISの子会社2社とホテル運営会社JHATが客が宿泊した実態がないにもかかわらず、GoToトラベルの給付金を受け取っていた問題。その後の関係者への取材で、東京・池袋にある旅行会社「トラベル・スタンダード・ジャパン」でも実態のない長期宿泊についてGoToトラベル給付金を申請していた疑いがあることが分かりました。
関係者によると、この会社はおととし11月から去年1月にかけて140人近くの客がのべ9000泊分以上を予約したとして給付金を申請していたということです。宿泊先は全てJHATが運営するホテルでした。この宿泊のほとんどについて、この会社の関係者は、実態がなかったのではないかと話します。
トラベル・スタンダード社関係者
「スタッフが、違和感のある(予約)記録がたくさん出来上がっていると。大量の(予約)記録が作成されていて、国内旅行で10連泊とか30連泊とか、何百人という数の(予約)記録が出来上がっていて、果たしてこれは何なんだろうか、違和感しか感じなかった」
この宿泊プランは研修付きとされていましたが、複数の参加者が、「実際には宿泊も研修もしなかった」と証言しました。
参加者
「全然使っても使わなくてもいいからみたいな感じだった。(ホテルって言ってました?)言ってましたね。結局僕は行かなかったんですけど」
「行ってないですね。(実際に泊まっていない?)はい」
関係者によると、この宿泊プランでトラベル・スタンダード・ジャパンは、およそ1億6000万円分の補助を申請していたとみられます。取材に対し、「GoToトラベル事務局の再調査に協力している段階で現時点でお答えできることはない」とコメントしています。
(20日10:49)
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