バレー・大山加奈さん 双子ベビーカーでバスに乗れず 双子育児の抱える困難と必要な支援|TBS NEWS DIG
バレーボール元日本代表の大山加奈さんが双子用のベビーカーとバスに乗ろうとしたところ「乗車拒否」されたとして波紋が広がっています。様々な困難を伴う双子の育児に必要とされる支援とは。
大山加奈さんのインスタグラムより
「バスに乗れなくて泣く日が来るなんて」
こうSNSに投稿をしたのはバレーボール元日本代表の大山加奈さん。1歳の双子を育てるお母さんです。
大山さんはおととい、双子用のベビーカーに子どもを乗せ都営バスに乗ろうとしたところ、1台目は止まらず通過。2台目は止まったものの乗務員は手助けしてくれず、乗客の助けで乗車できたというのです。
この投稿に対し、様々なコメントが。
「みんなで温かく見守り、子育てしたいですよね」
「他人が手伝うのが前提で出かけるのはどうかと思います」
東京都によりますと都営バスでは双子用ベビーカーの乗車は認められていて、その際には乗務員がバスの座席を畳むことになっています。
今回の大山さんのケースについて東京都は「調査の結果、乗務員の対応が不十分だった」として「申し訳ない」と謝罪しました。
大山加奈さんのインスタグラムより
「バスに乗ってみようと覚悟を決めるのにもすごく悩んで決意したのに…」
外出をはじめさまざまな困難が伴う「多胎育児」。この大変さは双子や三つ子を育てる当事者ではないとわからないといいます。
東京・調布市で3歳の長女と9か月の男女の双子を育てる高橋祥子さん。今、一番悩んでいるのはまとまった睡眠時間が取れないことです。
Q.二人合わせて何回くらい起きますか
9か月の双子を育てる高橋祥子さん
「(夜)多くて6回くらいですね。慣れたんですけど、やっぱり日中すごく眠くなるときがあって」
双子の出産数は100件につきおよそ1件。双子を育てる親同士が知り合うことは難しく、育児に追われる中で孤立する親も少なくありません。
こうした育児の不安を取り除くための支援がはじまっています。
高橋さんの家を訪れたのは、自らの体験を元に多胎育児の相談にのる「ピアサポーター」です。自身も5歳の双子を育てています。
「関東多胎ネット」ピアサポーター
「双子育児って始まってしまうとお世話とか家事、育児で時間が取られてしまって調べる時間が全然ないんですね」
来年春に復職する予定の高橋さんは、保育園への送り迎えについて相談しました。
9か月の双子を育てる高橋祥子さん
「3人連れての送迎はどうやってやろうかな」
「関東多胎ネット」ピアサポーター
「上の子をそこ(2人用ベビーカー)に乗せて、双子の1人を抱っこしちゃう。そうすれば大人のスピードで保育園に行けるので」
経験者でなければできないアドバイス。この日の相談はベビーシッターの利用や離乳食の進め方など1時間にわたって続きました。
9か月の双子を育てる高橋祥子さん
「一人目のときの経験が通用しないことが多々あるので、やっぱり同じ境遇のママさんたちとお話できるっていうのはすごく精神的には助かります。本当、共感してもらうだけで十分なんですよね」
多胎育児を支援する「ピアサポート」制度は国からの補助も始まっていますが、昨年度の利用は全国で72の自治体にとどまっています。
「ピアサポート」を運営する団体は支援の「仲間」がもっと広がって欲しいと話しています。
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