【独自】米中間選挙 最大の争点「物価高」…極寒の激戦州 “光熱費高騰”は死活問題(2022年11月8日)
バイデン大統領(79)とトランプ前大統領(76)が舌戦を繰り広げているアメリカの中間選挙。いよいよ8日、投票が行われます。最大の争点は「物価高」です。現地を緊急取材しました。
■中間選挙控え…バイデン氏とトランプ氏訴え
中間選挙を2日後に控えた6日、共和党の集会で、人気の健在ぶりをアピールしたのは、トランプ前大統領です。
トランプ前大統領:「我々の国を成功させ、安全で輝かしいものにするために、私はもう一度、やらなければならないだろう。期待していてくれ」
再来年の大統領選挙への出馬を見据えた意欲満々の発言で、会場を沸かせます。
一方、劣勢が伝えられる民主党のバイデン大統領は…。
聴衆:「出ていけ!」
バイデン大統領:「言わせて下さい…」
聴衆:「トランプがいい!トランプがいい!」
ヤジが飛び、演説が中断する一幕もありました。
■“物価高”でピンチ…バイデン政権へ不満
批判の背景にあるのが、40年ぶりの高水準が続く歴史的な物価高、インフレです。
先月、バイデン大統領がアイスクリームショップを訪れた際のひとコマです。
バイデン大統領:「おいくら?」
店員:「8ドル58セントです」
このアイスクリームが、日本円でおよそ1200円です。
中間選挙の直前になっても物価高を止められず、国民の間でバイデン政権への不満が高まっているのです。
■極寒の激戦州 光熱費を直撃「インフレ不安」
激戦州の一つ、ウィスコンシン州にあるスポーツバーでも、話題はやはり物価高でした。
共和党支持:「インフレ、経済問題…。すべて間違った方向に進んでいる。経済が悪化していくのを見ていると、年金で暮らしている私たちは不安になる」
共和党支持:「食料品の価格やガソリン代の高騰とかね。色々なところで、節約するしかないよ」
ウィスコンシン州は中西部最北に位置し、1月の平均最低気温はマイナス12℃、最高気温マイナス4℃という極寒の土地です。物価高は、暖房費も直撃しています。
さらにこの冬は、最大で天然ガスが1年前の1.5倍、灯油は1.4倍、電気代は1.2倍に、それぞれアップする見込みです。
光熱費の高騰は、死活問題となっています。
共和党支持:「ここの冬は、マイナス40℃まで下がるわ。雪もたくさん降るし。トランプ氏が戻ってきてくれるといい。彼は多くのことを成し遂げたから。国の状態を良くしたと思う。皆、満足してた」
民主党支持→共和党支持:「これまではずっと民主党支持だったけど、今回は多分、共和党に投票かな。バイデン大統領の統治も気に入らない。トランプ氏は素晴らしい仕事をしてくれたと思う」
■ガソリン代も高騰 約2倍に「すべて高い」
地元でレッカー車の会社を経営する、ランドハーグ夫妻を訪ねました。
妻:「今年の冬、どれくらい寒くなるか分からないけど、耐えるしかないわね。今も暖房を入れて22℃に設定しています」
暖房を止めると、冬は水道管が凍結してしまいます。
ガソリン代も高騰し、2年前のおよそ2倍に。ランドハーグさんの会社では、毎月1万3000ドル、日本円にして200万円近くかかっています。
夫:「トラックの燃料費は、トランプ氏が大統領だった時に比べて2倍になった。バイデン政権に変わるやいなや、上昇が止まらない。何でもすべて高くなった」
妻:「従業員の支払う給与もかなり上がった。働き続けてもらうためには、給与を上げざるを得ない。何でもかんでも高くなった。大変よ。バイデンは、トランプが成し遂げたことを崩したかったのよ。何が正しくて、何が間違っているのか考えることなく、とにかく崩してやるってね。そして、実際に崩してしまったってわけ」
(「グッド!モーニング」2022年11月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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