月150万費用増「このままでは廃業も…」生産者は危機感 牛乳が1割値上げも(2022年11月5日)

月150万費用増「このままでは廃業も…」生産者は危機感 牛乳が1割値上げも(2022年11月5日)

月150万費用増「このままでは廃業も…」生産者は危機感 牛乳が1割値上げも(2022年11月5日)

街の人
「(牛乳が)値上がりすると、ちょっと困るなって。」

11月から生活に欠かせない牛乳が最大でおよそ1割の値上げ。大変なのは消費者だけではありません。厳しい実情に直面する酪農家を訪ねてみると…。

吉田牧場 吉田恭寛さん
「3ケ月から4ケ月ぐらいはもう収支が赤字になっていますので、これがあと1年も続くと、私たちも経営が続けられなくなるという可能性があります。」

酪農にとってコストの半分近くは飼料、つまり餌(えさ)代が占めています。しかしロシアによるウクライナ侵攻などで飼料価格が高騰。さらに…。

吉田牧場吉田恭寛さん
「円安の関係で、こういう牧草は一年前の倍以上値上がりしてます。」

金額にすると月に150万円も値上がりしたといいます。吉田牧場では、少しでも餌代を抑えるため、ある取り組みを行っています。

吉田牧場吉田恭寛さん
「今からですねお豆腐屋さんに行って」

豆腐屋と牧場にどんな関係があるのでしょうか。そこで吉田さんを待っていたのは、”おから”です。豆腐を作る際、大量に出て本来は処分されますが、栄養価も高く乳牛にとっても良い餌となるためウイン・ウインの関係です。

次に向かった先は、なんとウイスキーの蒸溜所。フォークリフトで運んでいるのは、ウイスキーを絞った後に出る大麦の粕(かす)。蒸溜所にとって処分費用も馬鹿にできないため、これまたウイン・ウインの関係です。

しかし酪農が廃業すれば、こうした良好な関係が崩れ、余計な処分費用が発生し商品の価格があがる負の連鎖を招きかねません。

吉田牧場 吉田恭寛さん
「牛乳はもう日本人のもう主食に近いくらい。買っていただくということが私たちの最大の支援になります。」

サタデーステーション 11月5日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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