“アップサイクル”で社会支援 ファッション界の挑戦|TBS NEWS DIG
捨てられるはずのものに新たな価値を加えて再利用する“アップサイクル”。衣類の大量廃棄が問題となっているファッション業界で、“アップサイクル”を用いた社会支援の取り組みを取材しました。
華やかなドレスに身を包み、ランウェイを歩く子どもたち。今年6月、フィリピンで行われたファッションショーです。デザインを手がけたのは子どもたち本人。古着や廃材を“アップサイクル”して作った衣装だといいます。
この取り組みを企画した起業家の西側愛弓さん(27)。“ファッションを通じて夢を描く”をテーマに、7年前からマニラの貧困地域に住む子どもたちとショーを開催してきました。
「CO×CO」代表取締役 西側愛弓さん
「国内で回収されたペットボトルを100%リサイクルして作られた素材で」
上村彩子キャスター
「全然分からないです、触ってみても」
再生素材や余った布を使った洋服のブランドを経営する西側さん。商品の売り上げの一部で、来年、フィリピンの子どもたちにデザインや縫製の技術を無償で提供する学校を開く予定だといいます。
「CO×CO」代表取締役 西側愛弓さん
「ファッションの技術提供だけではなくて、SDGsの要素、環境問題だったり、性教育のこと、あとは金融教育も伝えていきたいと思って準備しています」
一方、先進国から途上国に流れついた古着を“アップサイクル”し、日本に届ける取り組みも。
ウガンダでアフリカの布を使ったファッションブランドを立ち上げた仲本千津さん(38)。先進国から寄附された古着が市場で安く叩き売られることで、現地の縫製業が圧迫されている現実に直面したといいます。
「RICCI EVERYDAY」代表 仲本千津さん
「私たちはよかれと思って自分の着ている古着を寄附したりしているんですけど、それが誰かの生活を苦しめてしまっている現実もあると感じて」
そこで、古着でバッグを作り、日本で販売することに。解体したデニムの両サイドに施したのは、自らのブランドの商品を作る過程で出た布のハギレです。
「RICCI EVERYDAY」代表 仲本千津さん
「(Q.実際、ハギレはたくさん出る?)ハギレは本当にたくさん出ますね。でもそれを捨ててしまうと環境に負荷もあるし、使えることなら新しいものに変えて使っていきたいと思っています」
ファッション業界が直面する最大の課題に向けて、起業家たちの挑戦は続きます。
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