140年以上前のつり橋“突然崩落” ヒンドゥー教祭りで500人集結か(2022年10月31日)

140年以上前のつり橋“突然崩落” ヒンドゥー教祭りで500人集結か(2022年10月31日)

140年以上前のつり橋“突然崩落” ヒンドゥー教祭りで500人集結か(2022年10月31日)

 インドで140年以上前に建設されたつり橋が突然崩落。これまでに141人が死亡しましたが、事故当時つり橋にはおよそ500人がいたとされ、今も多くの人の行方が分かっていません。

 崩落する直前のつり橋の映像です。若者とみられる多くの人がいます。そのうちの一人が両手でつり橋を揺らし始めると橋を支えていたケーブルが切れつり橋が崩落しました。

 現地時間30日の夕方、インド西部、グジャラート州モルビにあるつり橋が突然、崩れ落ちる事故が発生。当時つり橋の上にいた400人とも500人ともいわれる人が川に転落しました。

 事故を目撃した人:「事故の後、橋にぶら下がっている人たちがいましたが、橋が崩壊したときに川に落ちてしまいました」

 着の身着のまま救助にあたる現地の人たち。浮き輪一つで崩落地点に向かう人の姿もみられました。

 一夜明けた崩落現場です。何艘(そう)ものボートが救助・捜索活動を続けていました。下から見上げると、つり橋の通路が跡形もないことが分かります。

 この事故で 少なくとも141人が死亡。これまでのところ日本人が巻き込まれたとの情報はありません。現地メディアは犠牲者について、さらに増える恐れがあると報じています。

 事故を目撃した人:「多くの子どもたちがディワリの休暇を楽しむため、観光客としてここに来ていましたが次々と川に落ちました。橋が重みで崩壊したのです」

 現在、インドは毎年、秋に行われるヒンドゥー教最大の祭り、「ディワリ」の時期にあたり、観光地として知られるこのつり橋には多くの人が訪れていたということです。

 崩落する前のつり橋を収めた写真です。現地メディアによると橋の全長は233メートル、通路の幅は1.25メートル、人が1人すれ違うことができる程度のつり橋です。

 このつり橋は「揺れる橋」として知られる人気の観光地で、故意に橋を揺らして楽しむ人も多かったということです。

 建設されたのは今から140年以上前で、今年、橋を閉鎖して改修工事が行われていました。当初、改修工事は8カ月から12カ月の予定でしたが、7カ月で終了し、事故4日前の10月26日に通行が再開されたばかりだったということです。

 ただ現地メディアは当局者の話として、建築基準を満たしたことなどを示す「適合証明書」がまだ交付されていなかったと報じています。

 また、関係者によると、橋の定員は125人程度ですが、事故当時は500人近くが橋の上にいたとみられています。

 事故を目撃した人:「とても悲惨な事故で言葉にもなりません。多くの子どもが犠牲になりました」

 事故が起きたグジャラート州出身のインドのモディ首相は、被災者に支援金を給付する方針を示しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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