「餃子の王将」社長射殺事件 移送・送検は“容疑者守る”異例の対応(2022年10月29日)

「餃子の王将」社長射殺事件 移送・送検は“容疑者守る”異例の対応(2022年10月29日)

「餃子の王将」社長射殺事件 移送・送検は“容疑者守る”異例の対応(2022年10月29日)

 「餃子の王将」の社長を拳銃で殺害したとして逮捕された暴力団組員の男の身柄が29日未明、京都の警察署に到着しました。襲撃などを警戒して、福岡からの移送だけでなく送検も異例の形が取られました。

 警察は「被疑者の身の安全を確保するため」そう説明しています。

 通常の送検は容疑者の身柄を検察庁に移して行われますが、今回は襲撃など不測の事態に備え、検察官が警察署に出向くという異例の形で行われました。

 異例の対応はこれだけではありません。福岡から京都までの移送では、銃撃への対策が取られたと明らかにしています。28日からの移送は11時間以上にも及びました。

 顔を上げ真っすぐ前を見つめる田中幸雄容疑者(56)。車内での雑談には応じていたものの、一転、取り調べには黙秘を続けているといいます。

 京都府警:「これまでのたゆまぬ地道な捜査が逮捕につながった。当然、組織的背景があるものと認めて捜査している。今回の容疑者は実行犯という位置付け。共犯者、指示役そういったことも視野に入れながら今後、捜査していきたい」

 警察は、京都や福岡を中心に田中容疑者の関係先、十数カ所を捜索する方針で工藤会との関係性についても調べを進めています。

 容疑者の逮捕を受けて、殺害された大東さんの長男・剛志さんがコメントを出しました。

 長男・大東剛志さん:「当たり前の日常が突然、奪われたあの日から9年が経とうとしています。今、私たち家族が思っていることは、なぜ大切な父の命が奪われなければならなかったのか。犯人を許すことは到底できません。裁判では、犯人を極刑にして欲しいと願っています」

 田中容疑者の認否について、警察は明らかにしていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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