【W杯開催のカタール】出場する選手から…現地の人権状況の改善求める声
サッカーワールドカップが開催される中東カタールで、入国時に新型コロナウイルスの陰性証明が不要になります。一方、開幕まで1か月を切る中、出場する選手から現地の人権状況の改善を求める声があがっています。
カタール政府は26日、入国時に求めている新型コロナの陰性証明を感染者数の減少などを理由に来月から不要にすると発表しました。
来月20日開幕のサッカーワールドカップを前に規制の緩和に踏み切りました。
こうした中、大会に出場するオーストラリア代表の選手らが、スタジアムの建設現場などで働く移民労働者の人権状況の改善を訴えるビデオを公開しました。
サッカー豪州代表「カタールでのワールドカップ開催が数え切れないほどの仲間を苦しめ、傷つけていることを知りました」「苦しんでいる移民労働者は単なる数字ではありません」
ILO(=国際労働機関)によりますと、カタールで働く移民労働者は200万人以上で、雇用主による搾取や強制労働などの人権侵害が指摘されています。
ILOは改善に努めているものの、「多くの労働者は労働時間や休日の権利についてまだ改革の恩恵を十分に受けていない」と指摘しています。
(2022年10月27日放送)
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