【激白】なりすまし女性市議「リツイート感覚でやった」“教団親密”偽ビラ配布の動機(2022年10月27日)

【激白】なりすまし女性市議「リツイート感覚でやった」“教団親密”偽ビラ配布の動機(2022年10月27日)

【激白】なりすまし女性市議「リツイート感覚でやった」“教団親密”偽ビラ配布の動機(2022年10月27日)

 福岡市議会の女性市議がライバル候補になりすまして、旧統一教会との親密な関係を示すビラを作成して配っていた。なぜ、このようなことをしたのか?

■“教団親密”偽ビラ配布「リツイート感覚でやった」

 福岡市議会 堀本和歌子市議(41):「有権者のために、事実を知ってほしかったという気持ちでやった」

 「すべては有権者のため」そう語り、福岡市議がばらまいたビラが…。

 ビラ:「参政党福岡支部長の新開ゆうじです!旧統一教会の式典で元衆議院議員として、偉大なる韓鶴子(ハン・ハクチャ)様に韓日トンネルへの賛意と祝辞を述べさせて頂きました!」

 内容は、ライバル候補の男性になりすまし、世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会との親密な関係を示すものだった。

 このビラを配ったのは、モデルや百貨店勤務を経て、2019年に初当選した、堀本福岡市議だ。

 今年8月、福岡市のマンションに設置された防犯カメラの映像。真夏にもかかわらず、長袖シャツで帽子を目深にかぶる人物の姿が映し出されている。

 集合ポストに向かうと、ビラを次から次へと投函。そして、身をかがめるように現場を後にした。

 夜通しビラを配っていたのか。3時間半後の朝5時ごろの映像では、小走りで建物から出てくる姿も映っている。この人物が…。

 堀本市議のツイッターから:「皆さん、こんにちは。福岡市議会議員の堀本わかこです」

 なぜ、ライバル候補の男性になりすましビラを作り配ったのか?

 堀本市議:「自分の言葉で伝えていきたいなというのはあります。そうしたら若い人が、もっともっと政治に関心を持ってくれるかな」

 初当選の時、こう語っていた堀本市議は、今回のビラ配りの事実を認めた。

 堀本市議:「(Q.元衆議院の男性として、ビラを配ったのは事実か?)はい、私がしたことは事実です。元衆議院議員の新開さんのチラシをツイッター上から文字とか文言を拾って、私がパソコン上で作って、それを印刷して、私がポスティングをした」「(Q.これは堀本さん1人でやったこと?)はい、これは私1人でやりました」「(Q.現場にも1人で行った?)運転を友達に頼んだんですけど、新開さんのチラシを見せていない。私の自分の政治ビラ、ピンクのチラシがあるんですけど、『これを配るから、ちょっと運転をお願い』と言って。チラシのカバンを持っている時も『堀本わかこ』のピンクのチラシを両端にして、新開さんのチラシを真ん中にして見えないように。こそくなやり方なんですけど、バレないようにしていたので。運転をしていた方をだましたことになっているので。その方にも、ご迷惑を掛けていまして。本当に、謝らないといけなくて」

 現職の市議会議員による“なりすましビラ”の配布。動機は一体、何だったのか?

 堀本市議:「新開さんは実際事実として、そこ(旧統一教会の式典)に行かれていて、祝辞を述べていて。こういった(ビラに記した)ことを言われていて。ですが、あるユーチューブで(新開さんが)『あれは言わされただけなんだよ』と淡々とされていたことに、私はそれがちょっと許せないという気持ちと、事実は違うんだっていうのを、有権者の方たちに事実を本当に知ってほしかったという気持ち」「(Q.なりすましたという形になるが)なりすましたというわけではなくて、ツイッター上のある文言を拾って、それを貼り付けてチラシにして作ったので。リツイートの感覚でやっていたので。なりすましたというようなことは、一切やっていなかったので」

 ビラはあくまでもツイッター上にあった文言を貼り付けたもので、リツイート感覚で行ったものだと主張した。

■被害のライバル「今は一緒に活動とかは全くない」

 名前を語られた元衆議院議員で現在、参政党に所属している新開裕司氏は、次のように話す。

 新開氏:「どうして、そんなことをされるのかなと。ふたを開けたら、現職の議員さんだったということで。私自身、何か個人的に恨みを買うことは、ないんだろうと思うんですけど」

 新開氏は、来年春の福岡市議選で出馬を検討していて、堀本市議とは議席を争うライバル関係。2019年に行われた前回の福岡市議選では、堀本市議が最下位で当選し、新開氏は124票差で落選した。

 実際に、新開氏は旧統一教会との関係はあるのだろうか?

 新開氏:「参政党に移ってからは、今は一緒に活動とかは全くないです」「(Q.当時は付き合いがあった?)自民党の時からの付き合いはありましたので。それは過去の話なので。今回のチラシもそうだが、今現在、関係のあるような印象操作になっている」

 現在は、旧統一教会と関わりがないと説明する新開氏。ビラを作成し配布した堀本市議は、今回の行為について、次のように話す。

 堀本市議:「本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいなんですけど、手段というかSNSとかではなく、チラシにしてしまったことは、本当に不適切だったなと思います」

 堀本市議は、所属する会派(日本維新の会・福岡令和会)に議員辞職する意向を伝えているという。

■大串副大臣“公開遅れ”理由「きのう見つかった」

 旧統一教会については26日、国会でも野党から追及が続いた。

 立憲民主党・早稲田夕季衆院議員:「過去の選挙におきまして、旧統一教会、友好団体との推薦確認書。いわゆる“政策協定”、これを交わしたことがあるかどうか、署名をしたかどうか。これについて、お答え下さい」

 加藤勝信厚生労働大臣:「私の事務所に確認をした限り、そのような事実はございません」

 伊佐進一厚労副大臣:「推薦確認書を交わしたことはありません」

 羽生田俊厚労副大臣:「推薦確認書を交わしたことは全くありません」

 大串正樹デジタル副大臣:「取り交わしたことを確認しております」

 早稲田衆院議員:「署名をしたということでしょうか」

 大串副大臣:「解散の前だと思いますけれど。(去年の)10月3日に署名を致しております」

 旧統一教会関連団体からの「推薦確認書」に署名したことを認めたのは、デジタル庁の大串副大臣だ。

 大串副大臣:「憲法改正に対して取り組むこととか、割と自民党に近いような内容であったと記憶をしておりますが、その後の選挙の協力があったということはございません」

 デジタル庁だけでなく、旧統一教会の被害者救済に関わる消費者庁も担当している大串副大臣。旧統一教会との関係について、次のように述べた。

 大串副大臣:「一度だけ、メッセージを送らせて頂いたことがあります。それについては深く反省をして、もう二度とそういうことがないように、(旧統一教会関連団体と)お付き合いはしないということで、ご報告をさせて頂いております」

 早稲田衆院議員:「広告塔になったということが、非常に問題だと思っております。宗教2世の方たちも、こういう方がやっているなら、自分も大丈夫だろうと安心をして、それを信じたという話もあって。この責任は、どのようにお取りになりますか?」

 大串副大臣:「国会議員がメッセージを送ったというのをご覧になられた方がもしいて、そして安心をされたというのであれば、それは大変申し訳ないと思っておりますし。被害者救済について、しっかり取り組んで参りたいと思います」

 立憲民主党・小川淳也衆院議員:「一同、おそらく驚いたと思います、先ほどの答弁は。なぜ今の公開になったんですか?」

 大串副大臣:「私も当初から、サインをした記憶は非常に明確にありましたので。地元で(推薦確認書を)捜すことができなくてですね。地元にお願いして、探してもらって、きのう見つかりまして。きょう、この場でお話をさせて頂くことになりました」

 旧統一教会の被害者救済に関わる消費者庁担当の副大臣が「政策協定」に署名していたという異例の事態。今後の影響は…。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年10月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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