一家殺傷事件…受刑者とその母親に賠償命令「母親は注意義務を負っていたが対応せず」(2022年10月25日)

一家殺傷事件…受刑者とその母親に賠償命令「母親は注意義務を負っていたが対応せず」(2022年10月25日)

一家殺傷事件…受刑者とその母親に賠償命令「母親は注意義務を負っていたが対応せず」(2022年10月25日)

6年前、大阪府門真市で一家4人が殺傷された事件。受刑者とその母親に対して約6200万円の賠償が命じられました。

 2016年、大阪府門真市の住宅で、川上幸伸さん(当時43)が刺されて死亡し、子ども3人が重軽傷を負った事件では、近所に住んでいた小林裕眞受刑者(30)に懲役30年の判決が言い渡され、確定しています。確定判決では、小林受刑者には「妄想型統合失調症の影響があった」とされていて、2019年に被害者家族らは「小林受刑者のほか、適切な医療を受けさせなかった母親にも責任がある」として、受刑者と母親に7200万円の損害賠償を求める民事裁判を起こしていました。

 10月25日の判決で、大阪地裁は「母親は受刑者の他害行為を防止すべき注意義務を負っていたが、何ら対応しなかった」として、小林受刑者と母親に計約6200万円の賠償を命じました。

 (川上幸伸さんの妻・千春さん)
 「勝てて本当にうれしく思っています。犯人だけが悪いというのではなく、その家族も関係があって責任を問われるんですよ、ということを知ってほしいなと思います」

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