“まん延防止”「この時期はキツイ」観光地から不安の声(2022年1月18日)
1都12県への適用が検討されている「まん延防止措置」について、政府はワクチン接種済みの人の行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を停止する方向で調整していることが分かりました。
書き入れ時を迎えた雪山は、また先行きが見通せなくなってきました。
群馬県のスキー場、今年は例年よりも雪の量が多く、今がベストシーズンということですが、ほとんど人はいません。スキーヤーも滑りこみで雪を楽しんでいました。
スキー客:「ギリギリ来られて良かった。もう1週間遅いとだめだったので」「(来たタイミングは)奇跡。きょうを最後の思い出に残したいと思います」
大阪府では18日、5000人を超える感染が見込まれ、過去最多だった3760人を大きく上回ることになります。
これまでとは異なる対策を求める声は、18日も上がりました。
大阪市・松井市長:「社会生活に制約が出るわけですから、コロナということをひとくくりでやるのは違和感がある。重症(病床)の稼働率は圧倒的に低い」
政府は、1都12県を軸に「まん延防止等重点措置」を適用する方向で、この後、関係閣僚らと協議し、19日に正式決定します。
岸田総理大臣:「より良い方法があれば、ちゅうちょなく柔軟に対応を進化させ、この国難を乗り越えていきます」
気になるのは、その内容です。
政府の分科会・尾身茂会長:「オミクロン株の特徴に相応しい効果的な対策を早期に打って頂くことがオミクロン対策の要諦ではないか」
酒の提供はどうなるのか。県をまたいだ移動はどうなるのか。
東京都は、措置の内容を検討中で、まだ中身は見えてきません。
小池都知事:「(あす政府の)対策本部が開かれるわけだが、それらをにらみながら都として1都3県と連携して対策を決めていきたい」
観光地からは、不安の声が聞こえます。
刺すような寒さに染みる温かい温泉。群馬県は「まん延防止措置」適用を要請する方向で検討に入りました。年末年始、光が見えかけた温泉宿は、肩を落とします。
ホテル一井・市川薫女将:「年末年始、非常ににぎやかになって、このまま収まってくれたらと思いましたが、三が日が過ぎてから下降線になってしまった」
県内割引も19日、宿泊分より当面、中止となります。
ホテル一井・市川薫女将:「良い回転を始めてきたところに、こういう状況で、あすストップになるので、ジェットコースターに乗っているような、客の入ったり出たりの状況になっている」
スキー場は、2年ぶりのパウダースノーが舞っていました。
雪不足に悩まされた去年。今年は雪の量も質も良く、例年ピークを迎えるこれからの季節を前に不安は尽きません。
草津温泉スキー場・長井英二常務取締役:「冬のためにリフトの整備やゲレンデ整備をしてきた。この時期に減るのはすごく経営的にも痛い」
飲食店の客足も遠のいていました。
利用客:「増えすぎれば多少自粛すると思う」「本当に感染者数次第」
赤羽にあるホルモンの店。まん延防止措置はまだですが、すでに感染拡大で売り上げは減っていました。
元気屋いくどん・倉持正志代表:「ざっくり見ても30%から40%あたり減っていると思いますよ。感染者数が増えて、お客様自体が避けているのかなと」
去年は従業員の雇用を守るため酒の提供を決断しましたが、今回は決めかねています。
元気屋いくどん・倉持正志代表:「日本の国民の命と生活を守るために政府は頑張りますとおっしゃいました。僕も僕の家族スタッフの命、生活を守るために、今までもやってきました。今後もそういう気持ちでやっていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く