【独自】渋谷暴動事件 大坂正明被告「警察車両を追跡しデモ隊とは離れた場所に」25日の初公判で無罪主張へ|TBS NEWS DIG
1971年の「渋谷暴動事件」で警察官を殺害したとして逮捕・起訴された中核派の大坂正明被告。来週の初公判で「デモ隊から離れた場所にいた」などと無罪を主張する方針であることが分かりました。
JR渋谷駅の喧騒から離れ、カフェが立ち並ぶ東京・渋谷の「奥渋」エリア。
記者
「通りの片隅に建てられたこちらの慰霊碑。半世紀前、この場所で命を落とした警察官を追悼したものです」
51年前、この場所は炎に包まれていました。沖縄返還協定に反対する過激派の「中核派」が、火炎瓶などで機動隊を襲った「渋谷暴動事件」です。
新潟県警の中村恒雄巡査(当時21 殉職後警部補に昇任)はパイプで殴られ火炎瓶を投げつけられ、殺害されました。
指名手配された中核派の大坂正明被告(73)は逃亡の末、2017年に逮捕され、殺人や放火など5つの罪で起訴されました。
取り調べには一貫して黙秘しています。
しかし、来週から始まる裁判で「デモ行動には参加していたが、殺害や放火などの罪について実行行為も共謀もしていない」と無罪を主張する方針であることが分かりました。
弁護団によりますと、その主張は次のようなものです。
暴動当日、大坂被告は他の学生らとともに、小田急線・代々木八幡駅で電車を降り、JR渋谷駅に向かっていました。しかし、現場から600メートルほど離れたところで、一時、別の方向に向かった警察車両を1人で追跡。その結果、デモ隊に遅れをとって追いつけず、「殺害現場も事件が終わった後に通り過ぎただけだった」などと主張する方針だということです。
物証や証人も乏しくなっている51年前の事件を審理する難しさについて、元裁判官は…
元裁判官 法政大法科大学院 水野智幸教授
「今であれば防犯カメラで、この段階ではいたが、ここではいないと、客観的な証拠が結構ある時代ですけど、(この裁判は)供述だけで組み立てないといけない」
初公判は来週25日です。
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